creature from wonderland

世界にあるものすべてが愛おしい - 『姫椿』

自分に重ね、感情移入して読むにはちょっと不思議さが先走るストーリー - 柔らかな大人のための言葉使いと、物語のはじめから終わりまで、常に背中に気をつけていないと安心できない、そんな緊張感がブレンドされた短編集 - それが浅田次郎氏の『姫椿』。集められている8つの短編はただのオムニバスではありません。

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中世のままの姿

ディズニーが描く物語の真実? ー 『マレフィセント』

1959年というはるかな昔、テレビはもちろん白黒で、スクリーンに映し出されたフルカラーの映像は、子どもだけではなくて、見る者みんなの心を震わせたはず。そのみんなが知っている「眠れる森の美女」の真実?と思ってしまいそうな物語りは、子どものときにオーロラ姫の物語りに触れて大人になった、私たちのためのメルヘンのようです。

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