ディズニーが描く物語の真実? ー 『マレフィセント』

邪悪な妖精っていったい誰のこと?

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あなたをいつも夢にみて
その瞳さえとても懐かしい・・・

そんな歌詞を覚えたのは、つい最近になってからのような気がします。

1959年というはるかな昔、テレビはもちろん白黒で、スクリーンに映し出されたフルカラーの映像は、子どもだけではなくて、見る者みんなの心を震わせたはず。そのみんなが知っている眠れる森の美女の真実?と思ってしまいそうな物語りは、子どものときにオーロラ姫の物語りに触れて大人になった、私たちのためのメルヘンのようです。

オーロラ姫を死の眠りに落とした呪いがもし、その父の歪んだ欲望から生まれたものだったとしたら - この物語はきっと、子どものときに見た「眠れる森の美女」の記憶がある人ほど、不思議な感覚でたどることになるに違いありません。

“いつか夢で (Once Upone a Dream)”と歌うその歌が、愛することを忘れそうになる自分を守るにはどうすればいいのだろうと迷う、マレフィセントの言葉のように聞こえます。

「眠れる森の美女」を思い出せば

ドラゴンに姿を変え、白馬に乗って挑む王子を迎え撃つ魔女 - スクリーンに見入り、怖さに身体を硬くしながら、どんな苦難にも負けない勇気、立ち向かうたくましさを持つことの大切さを教わった物語  - 「眠れる森の美女」はきっとそんな映画だったはず。

魔女の名前も、チャイコフスキーがつむいだメロディもかき消えてしまうほど、闇の中のドラゴンと王子の闘いは強い印象だったでしょう。

なぜ魔女はドラゴンになってまで王子と闘ったのか。

悪を働く者、災いをなす者を意味する ”MALEFICENT” - というその名前に惑わされてはいけません。子どものときに刷り込まれた、その曲がった記憶を正さなければ・・・。そんな声が聞こえてきそうな映画です。

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「誰にも愛される娘になるだろう」 と言った呪いの言葉。その言葉どおり、オーロラを大切に思っていることに、マレフィセント自身は気づいていただろうか、それを思いながら見てください。

ありはしないと思った真実の愛は、やはり自分の中にあった。それを教えられた妖精の真実を確かめてください。

子どもの時に胸に刻んだ物語だからこそ分かる、とてもすてきな物語りです。

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