デジタルの世界を追いかけて? - アナログ世代 頑張る

時代といっしょに変化しているものって何?

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アナログの時代に生まれ、デジタルの誕生を見て、デジタルへの移行を経験し、デジタルが育っていく中にいる - 今いる時代ってどんな世界だろうなんて、分かろうとするところが、私が本質的にはアナログの人間だということを示しているような気がしています。

私はデジタル礼賛主義者ではないし、決してアナログが悪いという話しをしようとしているのではありません。時代は自分たちが作っているはずなのに、その時代についていくのは意外とむずかしい? という話しです。

どこからがアナログか_どこからがデジタルか
(c) Can Stock Photo

きっかけはちょっとした勘違い

翻訳の世界にはまだ、今のデジタルに追いついていないと感じることがままあります。それを感じたのが、ある取扱説明書の中の一文。

ドイツ語で … Display wischen …、英語に直訳すれば … Wash Display … という表現がありました。日本語にすれば …ディスプレイを拭きなさい…。??? タブレットタイプのデバイスのディスプレイ、普通はしぼった雑巾で拭くのは避けるでしょう。決して水をかけたり、洗剤を使ったりして洗うということはないと思うのですが、そんな違和感をその翻訳者も感じたのだろうと思います。

独和辞書を引いてみると wischen という言葉は「洗う」、「拭く」のほかに「さっと払う」(自動車のワイパーの動きです)という日本語で説明されていますが、翻訳者は、「拭く」という言葉を選んだのでした。

  1. メニューを選びなさい
  2. … の表示が出たら、いずれかのオプションを選び …
  3. ディスプレイを拭きなさい(オプションの詳細が表示されたら~) 

苦笑いせざるを得ないこの表現、何を言っている文章だったか想像ができますか? 正解は、

  1. メニューを選びなさい
  2. … の表示が出たら、いずれかのオプションを選び …
  3. ディスプレイをスワイプすると(オプションの詳細が表示されるので~) …

「洗う」「拭く」という意味で使うことが圧倒的に多いと思っている単語が、デジタルがらみのシチュエーションでは「スワイプする」という意味で使われる・・・ これは、ちゃんと時代に生きていないと言葉が通じなくなってしまうという、ひとつの例のように思うのですが、あながち他人事と笑っていられないような気がしています。

はたして、私のアナログ度合いはどのくらいのものか・・。

Cloudはどれほどびっくりするような技術か

その昔、WindowsとMachintoshは、ファイル交換が簡単ではありませんでしたよね。ごくごく初期のバージョンですが、Windowsでフォーマットしたフロッピーディスク(FD)からMachintoshでファイルを読み出すということはできませんでした。

Windowsの前のMS-DOSの時代は、同じFDでも日本語版OSと欧米語版のOSではやはり、ファイル交換はすぐにはできませんでした。

FD, CD, MD, DVDと、手に持つ入れ物?がなくてもパソコンとモバイルタイプのWiFiルーターがあれば、どこでも仕事ができるノマドな時代。ファイルには入れ物(媒体)が必要で、OSが違うのだからあたりまえと思われていた時代があったことが、とても不思議に感じるほど、今はボーダーレスになりました。もう少し時代が進むと、キーボードやマウス、ディスプレイにさえ縛られずにPCとコミュニケーションできるようになるのではないかなと思ったりしませんか?

そんな空想? も、今のCloudという技術を体感しているからですが、たかだか500MBのHDDに、ずいぶん大容量?だと喜んでいた経験を持つ私などにとっては、想像もできなかった技術なのです。

  • 家電(たとえば、テレビやエアコン)
  • ネットワーク
  • モバイルデバイス
  • 自動車 など

個別の製品、サービスだと思ってきたもの同士が “コミュニケーション” つながりでお互いの距離を近づけています。

Cloudの技術にしても、”コミュニケーション” つながりしても、日常的に触れている物だからむずかしさはないだろうと思いがちです。ところがあにはからんや、日常的に触れているのに「知らずに済ますことができる」、そんなことの方がはるかに多いように思うのです。

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FD, HDDなどのデバイスやファイルフォーマットを理解し、扱えることが基本だった頃、生まれて間もない子どもが、何も教えないのにPCの前に座り、自然とマウスに手を伸ばしているのを見て、この子たちはどんな発想から始めるのだろうと思ったものでした。

直観的なインターフェースという言葉がありますが、生まれたときには手が届くところにPCがあった世代の人たちはきっと、その直観的な操作ができる人たちでしょう。アナログからデジタルへ、STEP by STEPに育ってきた私たちとは感覚が、思考のスピードが圧倒的に速いような気がします。(どうでしょう?)

アナログ生まれの思考回路? でどこまでデジタルの世界について行けるものか。わくわく感といっしょに、不安を感じる今日この頃です^^;

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