ヒックとトゥースのスピードについていけるかな⁈^^
ヒックとトゥースのお話しの第2作ももう5年も前のもの。それでも、世界はこんなに美しい! ぼくらの心はちゃんとつなぐことができる‼︎ そんなテーマをしっかり感じることができる作品だと思います。
ただちょっと心配なのは、「ヒックとドラゴン」のシリーズは、もしかしたら、ストーリーが展開するスピードが速すぎてついていくのが大変! と感じるかも知れないという点。特に、私たち大人には! ^^;
MEMO:
すでに時間がたっている作品ですが、これより下の記事には、ご覧になっていない方にはネタバレ的な内容が含まれています。ご注意ください。
ストーリーの展開の速さは作品全体を通してです。
- 亡くなっていたと教えられていた母親と再開するのも
- わかり合うことができずに別れ別れに暮らしていた父と母が再開して、再び心を通わせられるようになるのも
- 父親が、アルファに操られたトゥースからヒックを守ろうとして死んでしまうのも
そして、そうした出来事ひとつひとつを受け入れながらい前へ進んでいくヒックの姿にも、めまぐるしい‼︎ と感じたり、不自然さを感じてしまうかも知れません。
挫折したり、悩んだりするヒックと思いを共有する感覚を期待すると、その めまぐるしい! 感触が強くなってしまうようにも感じるのす。
1作目もそうでした。盛りだくさんとスピード感がこのシリーズの特徴かも知れませんね。
大切なのは仲間、家族、自分
それでもきっと、子どもたちは、友だちや家族、大事な仲間とつながり、互いに守り合う… その大切さを感じてくれるだろうと思います。 何と言っても、有無を言わせず、力で相手をねじ伏せるようにして従わせるドラコとアルファの悪さが際立っていますから。
ただ、トゥースを操ろうするアルファの目がこわい! と思ったとしても、決しておどろおどろしい、異様な場面はありません。
小さくても、力を合わせてアルファに立ち向かうドラゴンたち、そしてどんな時にもヒックを守ろうとするトゥースの雄姿を見てほしいのです^^
How to train Your Dragon 2というタイトルだけど
作品のもとのタイトルは How to train Your Dragon 2。直訳すると… 「君のドラゴンをどう訓練するか」「君のドラゴンの鍛え方」といった意味ですね。
ただ、 ヒックはトゥースを思い通りのペットにしようと思ったのでしょうか? ヒックとトゥースを見ていれば、そうじゃない! ということがすぐに分かります。
自分もドラゴンと戦えるんだ! というところを見せようとして戦いの場に武器を持ち出したヒックでしたが、自分の武器がトゥースを傷つけ、トゥースを思うように飛べないドラゴンにしてしまった! ということに気づくのです。
だからヒックは、トゥースと友だちになろう、友だちでいつづけようとするのです。
物語の中にそんな説明はありません。ヒックのセリフもありません。
けれど、ドラゴンを殺したくはない! というヒックの言葉に、そんな彼の思いが現れていたように思うのです。 だからトゥースもヒックを受け入れた。
そうやって絆を結んだヒックとトゥースが、絆に支えられて自分や家族、仲間を守るのがこの “2” のストーリーです。
だから、 How to train Your Dragon は、「君のドラゴンをどう鍛えればいいか」ではなく、ふたりは互いをどう守っていくか、ふたりでどう育っていくか… という物語なのです。
トゥースのようなスーパーマイティな友だちがいたら素敵だと思いませんか?^^