さまざまな人間が集まっている会社だからこそ
仕事は仕事、そこに学びを求めるなんていうことはないという仲間もいれば、自分の時間、自分の能力をお金に変えて買ってもらっているようなもの、だからそこでキャリアアップができればそれに越したことはないという仲間もいる - みなさんはどちらのタイプですか?
会社の組織再編というタイミングの中で思うことは、個人か組織か - 社員か会社か - ということ。個人的には、そのバランスがなくてはいけないと思っているのですが、その考え方も人それぞれ。本当に色々な考え方があるものだと感じます。
仕事に向き合う姿勢
互いを尊敬し合うならば、まず伝え合うことから
色々な考え方があるからこそ、それぞれの考え方を集め、確認してバランスさせる - そのきっかけが会社の、組織としての必要性、決定事項であってもいいし、個々人の思いとか必要性があってもいい。要は、バランスさせる感覚と行動が伴ってくれることが何より大事なことだろうと思うのです。
このことは多分、「あえて言うようなことじゃないだろう!」と受け取られることだろうと思います。
ところがこの「言わなくても分かっている」という感覚がくせものなのです。
分かっているはずのこと、同じはず⁉︎ の認識にずれがある(かも知れない)- そんな怖れがあることさえお互いに分かっているのに、そこでも「あえて言うようなことじゃないだろう!」と飛ばしてしまうのですから。
これは私たち日本人の日本人らしい美意識も影響しているかも知れませんね。
相手の顔に泥を塗ると言う言葉がありますが、他人を相手に自分の価値観や想いを表現するということが、私たち日本人はとても下手で、その分、伝えようとする時にはとても敏感です。
決して泥を塗ろうなんて思っているわけではない。それなのに、相手に不快を感じさせてはいけない、文句と受け取られるかも知れないことを伝えようとするのは美しくない‼︎ という意識のブレーキが強烈にかかるのです。
ところが一旦マイナスに働いてしまうと最初から感情論になりかねない勢いです。「言わないと分からないのか⁈」となってしまいますから。
だから、「あえて言うようなことじゃないだろう!」とか「言わなくても分かるだろ!」ではなくて、「何かあるなら言ってみて」という、プラスに働かせるための柔らかさを持たなくてはいけないなと思うのです。
「相手に失礼にならないように」もほどほどにということ。そのほどほどの意味がかなり違っていることが多いように思いますから。
何より、わざわざ言葉にしなくても(しいて指摘しなくても)… という発想、受け止め方のおおもとは相手への思いやりからスタートしているのでしょうから。
組織再編というような時、互いの意見や希望、疑問をすり合わせようということであれば、「何かあるなら言ってみて」と「伝えなければ伝わらない」という、思いやりと謙虚な構えが余計に必要になるのだろうなと思います。
そんな悠長なことを言っている場合じゃないだろう! 判断も行動もスピードが肝心なんだから… そんな、私もこれまで聞かされてきた言葉が聞こえてきそうです。でも、急がば回れができないものなのだろうかと感じるのです。
「言わなくても分かるだろ!」の結果、「言わなくては分からないのか!?」 にたどり着き、伝え合う・分かり合うことを諦めてしまうくらいならば、遠回りという意味ではいい勝負です。
だったら、やらないよりましと考えてみたいのです。
会社の必要性から始めるのであれば社員の理解を、社員の思いから始めるのであれば会社にとっての利益を - そんな、普段はそうあってほしいと思っていながら、そりゃ理想だろうけど… と終わらせているなら。
そんな組織再編をやってみたいと思うのです。