ちょっとショックだったのは年齢と病状 - すぐそばにある介護というもの

新型コロナウィルスがあるから余計に考える、病気と介護の関係は?

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40代でも50代でも、60代に入っているとしても、つい昨日まで求められることを自分なりにこなすことができていた仕事が、突然できなくなるほどショックなことはないだろうと思います。

何となく人ごとではない気がしながら聞いたのは -
ある家の旦那さんが救急搬送されたらしいということ。

そして、1, 2週間がたったころ、その旦那さんが車椅子に乗せられ家族に付き添われてどこかへ出かけて行こうとしていたということ。その時には、家族とは別に何かの施設の職員と思われる人物がいっしょにいて、迎えの車と思われる自動車へ乗り込もうとしていたということ。

実は、その旦那さんが救急搬送されたとき、遠目に救急車がやって来ているのを見ていました。救急車が来ている、目的の場所はその旦那さんの家らしいと家内と話しながら様子を見ていたのは、ある週末の夜のことでした。
ただその時は、ストレッチャーに誰が乗せられているのかまではよく分かりませんでした。

1, 2週間がたったところで、それが旦那さんだったと分かったのです…
しかも、その旦那さんは体が動かせなくなっているように見えたとか。

その旦那さんの体の具合がどうだったかはともかくとしても、普段、健康で自分が思うように、思うような仕事や生活が続けられることが一番の幸せかもしれない… と話している私には、もしものときにはこんなことがあるかも知れない… という、その「こんなこと」を見せられたような気がしています。

介護が必要になった原因が何であっても

健康でいる ということは普段は本当に意識することができないもの。

インフルエンザのような病気にかかっても、病院で薬を処方してもらって、熱が下がり体の痛みがなくなって、咳が治まってくれるまでしっかり静養しようと思うものだろうと思います。

インフルエンザを不治の病だとは思っていなくて、ちょっと体調が下がっていたこともあってどこかでウィルスをもらっちゃったかな?! くらいの感覚ですませられるものだと思っているのですね。

ところが、救急搬送されるという事態に陥るとそういうわけにはいきません。
私は十年以上前、重度の喘息の発作を起こして救急搬送されたことがありました。

救急の診断、処置をしてもらって、家に帰ることができるようになり、その後の検診で「もう大丈夫だね」という診断を受けるころになって、健康の大事さを再確認することになりました。

ただ、この「健康の大事さの再確認」というのは、回復したからこそのものです。

あの旦那さんは、家から病院に通うことができているようです。
けれど、車椅子と付き添いがなければ通院することができないとしたら、健康の大事さを再確認することができなくなっているかも知れません。

健康な体に戻るための中期・長期の治療計画を持たなくてはならないとしたら、健康でなくなったことを後悔する… そんな状態になっていることもあり得るのです。

健康でなくなったことを後悔するおそれが自分の中になかいかどうか。
普段の生活、定期的に受けている健康診断である程度、自分の体に意識があるかも知れません。アレルギー性の喘息を持っている私が、春から夏とか、夏から秋といった季節の変わり目に気をつけているように。

そして、そういう「要注意事項」を持っているからか、私は思うことがあります。
自分の体だけれども、すべて自分が思うようにできるわけではないだろう… と。

「要注意事項」を通して健康を意識するのが 50%。
「要注意事項」を通して健康を意識したとしても、何が起きても不思議ではないという覚悟のようなものを持って暮らすのが 50% - そんな気がするのです。

新型コロナウィルスが相手では、通らない健康観

私たちが忘れてならないのは、新型コロナウィルスの混乱とそうした健康観は両立しないということです。

慢性の腎不全と生きた義母がなくなって半年を越えました。人工透析を施すことがいつまで続けられるのだろうかと危ぶむような、ある意味、命にかかわる腎不全患者でさえ、今の私たちは人工透析を続けながら人生をまっとうできると私たちは考えています。

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それほど、医学は進んでいます。

けれど、一旦病院に患者を預けると、見舞いさえ私たちにとっての「あたりまえ」にはできません。
普通なら、ガラス製の自動ドアの向こうのアクリル製のカーテン越しでなければ、姿を見ることができないのです。

私たちの「あたりまえ」をそのまま感じることができるよう、新型コロナウィルスに割り込ませない健康観がどうしても必要なんだ、と思うのです。

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