「あなたのことがだいすき」- 素直になって伝えるために

一番自然な思いを伝えるということ

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「おまえを大事に思っているんだよ」…
「君がいるからぼくがいられるんだ」…
それがどんな言葉になるかは分かりません。分からないけれど、子どもを前にして、ちゃんと伝えなければいけない!
どうすればちゃんと伝わるのか分からないけれど、伝えたい…

そんな気持ちになったことってありませんか?
そんな気持ちになったとき、どうしましたか?

親から子へ… の一番身近で、一番大事な思いをちゃんと伝えたこと、ありますか?

そんな一番自分の気持ちに近い思いだとしても、いざ伝えるとなるととてもむずかしいと感じたこと、ありませんか。もしかすると、そのまま伝えるようとすること自体できなくなってしまうかなと思うのですが。

そんな一番自分の気持ちに近い思いでも、素直にそのまま言葉にしたりして伝えようとすることが、なんとむずかしいことか。

「伝えたい」と思う本当の意味は

わが子相手の「伝えたい」という思いは、普段意識されることはないだろうと思います。
ちがいますか?

躾(しつけ)とか、親の責任という感覚に紛れてしまって、この子のために教えてやらねば・覚えておいてほしいと思うことはないように思うのです。
そうするとどうなるでしょう?

言わないと(言葉にしなければ)分からないのか!? とか、
どうしてこんな(基本的な)ことが分からないんだ?!
という、上から目線の言葉・感覚になるのです。

言葉を変えて言えば、親としての上から目線が働いたら、実はそれこそ、教えておきたい・伝えたいことだということだと思うのです。

子どもたちはあっと言う間に巣立っていく

この著書に付けられた帯にこう書かれています。

子供といられる時間は
おどろくほど短い
抱きしめられるのは ほんの一瞬

出典:西原理恵子さん・「あなたのことがだいすき」

分かっているよ! と、誰もが反発したくなる言葉かも知れません。
分かっているけど、親子だから尚更、何となく伝えきれない ということってあるでしょ!! と
感じてもいればさらに尚更でしょうね。

ただだからこそ、西原さんも、そうしたみんなの思いが分かるからこそ、こうして言葉にしてくれているのかも知れませんね。

伝えられなかった… を繰り返す時間、今のその時間はもうないんだよ… と。
西原さんは、子育てという時間を終えた時、そのことが分かったんだよ… と。

昔から「いつまでもあると思うな…」という言葉で教わっているはずのことなのだけれど、それって今の時代、親から子への圧力以外の何物でもない! と言われるものだから、第3者の伯父さん伯母さんや、おじいさんおばあさんも、間に入って言ってくれることもないように感じるのです。

相手を守る優しさの形

私たち日本人は「大切な人に自分を伝える」ということがとても下手だなと感じます。

下手と言っても、これは日本人の優しさのひとつの現れだろうと思うのです。
下手と言わずに「上手じゃない」と言いたくなるような感じでしょうか?

自分の気持ちを伝えることで、相手を戸惑わせる… 相手にばつの悪い思いをさせることになる…
相手に嫌な気持ちを感じさせるくらいなら、自分の(伝えたいという)気持ちを我慢すべきだろうと。

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おまえを戸惑わせたり、困らせたりしてしまうのかも知れない。だけど
おまえをとても大切に思っているんだよ…
そんなふうに、ほんの少し言葉を足してみれば、自分の思いをそのまま伝えることができるように思いますが、そこまでして伝えなければならないことってあるのか? という思いもあるようですね。

あるいは私たち日本人は、そもそも、人や自分の気持ちに触れるということなしに生きられる民族なのでしょうか?

どう思いますか?

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