表計算という言葉はもう過去のもの
今でも”表計算ソフト”という言葉はあるのでしょうか? PCというものに出会って間もなく私が経験した表計算ソフトはロータス123でした。
ということは、私がPCに出会ったのはまだMS-DOSが主流だった頃。ただ、私がMS-DOSを理解し、ある程度使いこなせるようになったかなという頃にはWindowsが登場し、一番身近にある表計算ソフトはExcelになっていた - そんな感じでした。
あくまで私の個人的な意見ですが、ExcelはPCで使う方がはるかに威力を発揮してくれるソフトウェアだと思います。表計算という作業は数インチのディスプレイでは無理だろうと思うのです。
ExcelVBAでForm(フォーム)をデザインし、特注のマクロを結び付けるというタイプの使い方をイメージするものですから、尚更です。20数インチ、30数インチという大型のディプレイでシートとフォームデザインを見比べながら作業する - たとえばそんな作業を想像するからです。
左手はキーボード、右手はマウスにおいて複数のシート、複数のウィンドウを切り替えながら使うのがExcelでの仕事だと思っているからです。


Excelが提供するシートのアイデアは
ところが、アプリケーションになったMicrosoft Excelを使ってみると、ExcelのパワフルさはこうすればiPhoneやタブレットで使えるじゃないか、という目から鱗のアイデア製品だということが分かります。
新規ブックの作成用のデザインシートとして数多くのテンプレートが用意されているのです。
その中にある「住宅ローン計算シート」や「家計簿」などは日常の私たちのお財布事情の管理に役立つ - あるいはその管理をビジュアル化するアイデアを示してくれる良い例だと言えます。
テンプレートと呼ばれるアイデアの例はずいぶんたくさんありますね。
- 空白のブック
- 12か月のカレンダー
- 家事管理シート
- チャネルマーケティング予算
- タイムシート
- 個人予算表
- ワークアウト記録
- クレジット カード支払い計算シート
- オンライン販売の管理
- 請求書
- 住宅ローン計算シート
- 1週間の業務スケジュール
- 家計簿
- プレゼント計画シート
- 旅行計画シート
- 大学の科目管理シート
- 大学比較シート
- 日毎の予定
- タスク管理
- マイ マネーの管理
- 旅費管理シート
- リストの合計
- ビデオ ゲームの管理
- 年次会計報告書
- 個人資産
- リストの作成
テンプレートを自分の必要に合わせて改良する - その作業はPC上で行っておき、データをOneDrive(あるいはすでに使い慣れているからということであればDropboxなどでもいいでしょう)に置けば、PC↔iPhone/スマートフォンの間でデータを共有できる。特に生活の場ではいつでも手元にあるiPhone/スマートフォンからは - 家計簿などの - 数字の記録として入力専用に使うようにしてみると、立派に使いこなせるのです。
Excelを使いこなすためのその1
もちろん、セルや文字書式に対する書式設定もできます。
私的には、あくまでそのときのメモ的に残す情報として書式設定機能を使うのかなと思うのですが、是非この機能の使い方のアイデアを集めてみたいと感じます。
また、Excelは本来、数字を処理、整理するソフトウェアだと言ってよいように思います。
文字列を扱うこともできますが、もともとはその文字数はかなり少なめの限界があったりしたことでも文字処理の機能は少し遅れて発達してきたように感じます。
それでも、リストを扱わせても驚くほどの便利さを発揮するのがExcelです。かく言う私は、翻訳の仕事の現場ではExcelを文字や文章を処理するツールとして使っているのですが、ロータス123の片りんを経験した頃から計算すると30年前後のExcel歴を持っていることになります。
そんな私は、30年経っても使い方が進化しているExcelにただただ感心しています。