関東に生まれ過ごしてきた私は「ずいずいずっころばし」は知っていますが、「でんでらりゅう」を知ったのは30歳になって間もなく。小学校に上がるか上がらないかだった子どものために買った絵本で出会ったのでした。
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自分を信じる力、なくすことのできない情熱 『カモメのジョナサン』
“Jonathan Livingston Seagull — a story”という題で初版として発行されたのは1970年といいますから、今から45年前。私の書棚にあるその初版は、黒い表紙に白く、帆翔する鳥の姿 を染め抜いたようなデザインがとても印象的な本です。
もっと読む『小さなおうち』 - 昭和初期の記憶を追いかけて
私は横浜育ち。家々がまだ舗装されていない道でつながっていて、夏の乾いた日には土埃に悩まされたり、雨が降れば水たまりを避けて歩いた記憶を持っていたりするのですが、そのイメージに引きずられているせいか、この物語に語られている東京の道はどんなだったろう? と思ったりします。
もっと読む自分はどんな日本人か迷ったら『京都人の密かな愉しみ』に聞いてみよう
京都という街、あるいは土地は文化とからめて語られ、表現されることがとても多いところ - そんなイメージがあります。
もし、その私のイメージが正しいとしたら、何か理由があるのだろうか? と思ったりします。
どんな言葉を知っている? - それを聞くと年が分かってしまう??
物心ついたころから、たくさんの言葉を覚えたい… と思うようになって、本もずいぶんたくさん読んできたように感じていましたが、「緊褌一番!」 という言葉は知りませんでした^^;
まだ知らない言葉がある! 知らないものがある! というのは、覚えられることがまだある! まだ知る歓びが残っている! ということでもありますね。
もっと読む続きもやっぱりネコたちのお話し - 『ルドルフ ともだちひとりだち - 続 ルドルフとイッパイアッテナ』
猫の暮らし、猫の一日、猫の友情?ってこんなものかな?と思わず想像してしまう、マイペースだけれど、ちょっとドキドキするようなルドルフとイッパイアッテナの続編です。ブルドッグのデビルをやっつけたあとのお話しですから、ちょっと楽しみでしょ?^^
もっと読む歴史の真実は『利休にたずねよ』で見えてくる?
テレビや映画、小説を通してさまざまに触れてきている戦国時代は織田信長、豊臣秀吉、あるいは徳川家康を中心に回転していた - そんなイメージを持ったまま読めばきっと、”目から鱗” を感じさせられる作品です。
もっと読む『おらおらでひとりいぐも』- 誰のために歩いていくのか
主人公の桃子さんのひとつひとつのエピソードが、読むほどに最晩年の母の暮らし方や、母が言葉にしていなかったのじゃないかなという思いに重なるような気がしながら読んだ本 - それが
若竹 千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞」です。