就活で働き方は選べるものなの?

「働き方」は経営者が用意して、従業員はそれを利用する??

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「働き方」とか「働き方改革」とかいう言葉がありますが、みなさんはどんな働き方をイメージしていますか?

私の所属する会社が今、より公平で納得度が高い仕事、効率的な収益性の高い仕事を目指すのだという組織改革を進めているのは最近紹介したとおりですが、その活動の中であらためて気づいたのは、「働き方」は雇用する者と雇われる者 - 管理する者と管理される者 - で作るものだということでした。

雇われる側がどう働くかを考え、実践することってできるだろうか??

そもそも 「働き方」という言葉にはちょっと違和感があるのです。
この言葉、そのままであれば「働く者、雇われる者にとっての働き方」というニュアンスを感じませんか? 言い換えれば、「働き方は働く者、雇われる者の問題」と受け取られてしまいそうな心配を感じたのです。

言い換えると、経営者が用意して、働く側がそれを利用するのが「働き方」というものだと言われているような感じを受けるのです。

そんな感覚や疑問を持ったのはあるニュース番組をみたからです。
就活する学生さんが勤務実態を見ようと22:00過ぎの深夜にその会社の外から、明かりのついている窓越しに観察している - これから就職しようとする人たちはそんなふうに、その会社の現役社員の勤務時間を見て働き方を確認しようとしているという報道でした。

ブラック企業という言葉があるように、会社経営の理念なんてあるわけもない!? 会社を立ち上げるのは(経営者としての)自分が金を手にするため!? なんだからと言わんばかり。なんでもありになってきた世の中で、まず自分の身を守らなくてはという発想するのは、仕方のないことなのかも知れません。

けれど、22:00過ぎまで社員が勤務している会社は、労務管理が行われていない、あるいは通常の勤務時間では終わらない仕事を課せられる恐れのある会社だということでしょうか? 会社の就業時間には標準とか基準的とかいうものがあるでしょうか? “平均” ではなく、”標準” です。みんなが順守している、順守することが望まれている時間数 - 働く時間 - です。あるいは、これだけ働けばOKという意味でみんなが採用している “標準” です。

完全週休2日制とか、1日の就労時間数8時間とかいいますが、労働時間を買ってもらいサラリーとして報酬を得る - その意味で労働時間を “非拘束時間” と捉える。拘束されている時間とは言っても、労働基準法にそって適切に労務管理してほしい。そう考えるから “労働の実態” を見ると称して深夜 22:00 のオフィスを見てみようということになるのでしょうね。

それが「働き方」の確認だ というのですから、違和感を感じるはずです。

どういう意識で22:00にオフィスにいるか。どういう必要を満たそうとしているのか。そのときの仕事に、取り組んでいる現役社員は何を考えてそこにいるか… 要するに、もうひとつの “仕事の実態” がないから違和感なのです。

そのもうひとつの “仕事の実態” は社員にならなければ確かめようがないじゃないか! ということになるでしょうね。確かめようのないものが「働き方」の実態なんだというわけです。

私も22:00にオフィスがいるのが日常化している会社にいたいとは思いませんが、22:00どころかもっと遅い時間までオフィスにいることはあります。だから思うのです、働き方は働く者と雇う者とが決めるものでなくてはいけないと。

現役社員でも同じにならない「働き方」の意識

勤務時間とか、仕事の負担・分担、その延長として働き方を議論しようとすると出てくるのが 「仕事に求めるものは人それぞれだから、特にこう! と言わなくてもいいんじゃない⁉︎」 という意見。ところが、この意見が出たところで、働き方の議論の方向が完全に狂ってしまっていることにほとんどの人が気づきません。

特に今の私の会社の取り組みのように、

互いに公平だと納得できる分担・負担、そしてその割り振りが互いに認め合った力量をもとに配分され、その上で仕事に継続して集中できるような働き方を確保したい

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としているとしたら、「仕事に求めるものは人それぞれだから… 」 ということにはならないはずです。言い換えれば、働き方には守る意識が必要で、その守るという基本的なことでさえ、一朝一夕にはいかないことがあるのです。現役社員同士でさえです。

ただ逆の言い方をすれば、社員になってからの働き方というものも1人で決められるものではないということ。社風とか、その会社の習慣になっている超過勤務なしのようなものに守ってもらおうという発想はちょっと残念です。そして、就活How Toでは「会社のこういうところをこう見なさい」と教えてはくれても、どう働きたいかという意味の「働き方」は教えてはくれないということを忘れないでほしいのです。

to be continued …

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