リーダーは誰のためにいるの?
仕事をシンプルにすると「やる気」もあがる
リーダーが「仕事をシンプルにする力」を磨かなければならない理由の一つは、「モチベーション」が断然高まるからです。
できるリーダーは、自分の仕事に「楽しみ」や「喜び」を見いだしながら、モチベーションを高く持って仕事に取り組んでいます。出典:阿比留 眞二 氏著・「最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする (単行本)」
この一節は、リーダー力を高めるにはどうすればいいかという説明の一節ですが、自分の経験を振り返りながらこの一節を読むと…
リーダーが自分の仕事をシンプルにしようと取り組む以前、どうしても必要なことは、別のことを一切考えない⁉︎ というほど、リーダーとしての仕事に集中しきっていなければなりません。
また、優先順位をしっかり決めて、「仕事を絞る」ことは、精神的な余裕も生み出します。リーダーは、部下と一緒に目の前の仕事に忙殺されていてはいけません。仕事全体を俯瞰し、常に第三者的な視点から、
「進捗状況はどうか」
「今後もこの進め方で間違いないか」
「何か落ち度はないか」(中略)
と、考える時間を確保しなければなりません。
しかも、
リーダーは、自分の仕事に「楽しみ」や「喜び」を見いだしながら、モチベーションを高く持って仕事に取り組んでいます。
つまり、リーダーに求められているのは
没個性なのかな?? と思いますね。
まさに、仕事以外を考えるな‼︎ と言われているような気がしてきます。
はたして、今の時代に「没個性」でしょうか?
自分か仲間か… そんなジレンマを感じたら、リーダーになってきたことの証拠
リーダーであることを求められる多くの人間が、個人と組織の間で自分の立ち位置を確かめるためにジレンマを抱えるように思います。
それは、部下の個性を尊重し伸ばすために、自分は個性を捨てよ⁉︎ という流れに、一度は足を踏み入れるからだろうと思います。
リーダーは、部下と一緒に目の前の仕事に忙殺されていてはいけません。
と語られていますが、リーダーにそうした動きをしてほしいのであれぼ、会社(経営する側)が、部下の仕事とリーダーの仕事を分離する - そのための援護をしなくてはならないはずなのです。
部下の仕事にまみれず、全体を俯瞰する、リーダーとしての立場を楽しみながら、仕事をせよ⁇ - ということになってきそうですが、もしそうなら、むかしの? 親がめ子がめの上下関係、責任の丸投げにそのままつながってしまうのではないかと思うのです。
ただ、この読み方はどこかがおかしい。
『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』
というタイトルが示しているように、
リーダーを助け
(それによって)チームを助ける
それが、この著書が目指しているものだろうと感じますから。
つまりは、
リーダーに向けて語られている言葉だけに囚われてはいけない、ということ。
ならば…
- 部下を対する言葉、
- エグゼクティブに対する言葉を探し、
リーダー(自分自身)への言葉を含めた三者のバランスをどうすべきだと教えてくれているのか、そこに目を向けなければなりませんね。
to be continued …