Windows 10 やその周りで感じるのは「今のスタイル」?

リンクをたどって感じるちょっと不思議な “仕掛け”

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産業翻訳に関わっている人間の目線だからこんなことを感じるのでしょうか?
普段の生活の中でまわりに増えているアメリカンとヨーロピアンの製品、そしてそのサービスに違和感を感じてしまうのは私だけでしょうか?

最近感じたのは Windows 10 のアプリケーション ソフトウェアのひとつ SketchBook でのことです。SketchBook-01

アイコン(+キャプション テキスト)があると、
そのアイコンをクリックすれば “ソフトウェアを立ち上げることができる” と、直感的に考えますね。

しかもそのとき、この SketchBook なるソフトウェアをインストールした覚えがないとすれば、
そのアイコンをクリックすれば “ソフトウェアをインストールするための手順に誘導されるのだろう” と、これもまた直感的に想像します。

この手順、どこかで説明された記憶がありますか?
もちろん、それ以前、ソフトウェアはどうやって知ってどうやって手に入れればいいのか、インストールすればいいのかも説明されたわけではなかったように思いますが…

並んでいるソフトウェアへのリンクはSketchBookだけではありません。Microsoft Edge もあれば Skype もあるし、OneNote もある。
今回はたまたま SketchBook だったというだけなのです。

SketchBook-02Windows 10のスタートからSketchBook のリンクをクリックすると「使用許諾およびサービス契約」というダイアログウィンドウが表示されます。

しかもその説明は

下の「同意する」をクリックすることにより、このアプリの利用規約(LSA)を読み、同意したものとみなされます。

となっています。

これは??

もう一度最初から確認してみましょう。

  1. Windows 10のスタートからSketchBook のリンクをクリックする
  2. このとき、この SketchBook なるソフトウェアをインストールした覚えがないのですから、ソフトウェアをインストールするための手順に誘導してもらえるのかと期待するのですが
  3. 利用規約に同意するんですね!? とくる

つまり

  • Windows 10のスタートからSketchBook のリンクをクリックした = ソフトウェアを使う(インストールする)
    ということだよね?

しかも、最初に表示されるダイアログには「インストール」という言葉は1回も出てきません。

しかも

  • 「利用規約」は表示されているリンクで検索しなさい、
  • そして「Autodesk SketchBook」を検索した上で
  • 必要な言語に切り替えてください

そして “リンク” が誘導してくれるジャンプ先は AUTODESK の下のページですが、このページには説明されていた “SketchBook” という言葉は検索できません。検索できませんが、ページ右端に数言語が縦に並んでいて、切り替えができるのかなと想像させます。

SketchBook-03

「日本語」の表示がありますから、クリックしてみるのですが、このページの日本語版ですから、タイトル General terms は言葉のとおり、「一般規約」。この「一般規約」を表示しているページは「使用規約」。「用規約」とは微妙に違っていますね。

律儀に「利用規約」を確認しようとするとすっかり迷子になるでしょうね。

けれど、問題はそういうことではありません。
迷子になりそうだなというまでの間、Windows 10のスタートからSketchBook のリンクをクリックしたときに「どんなソフトか知りたい」という情報に向かうアドバイスは結局どこにも見えないのです。

何度もくどいようですが、
Windows 10のスタートからSketchBook のリンクをクリックしようとマウスオーバーした状態でも、「使用許諾およびサービス契約」に誘導しますよ… というような案内が表示されることもありません。

「使用許諾およびサービス契約」のダイアログウィンドウの片隅に、ソフトウェアの機能についてはこちらを… というような案内が表示されているわけでもありません。

「使用許諾およびサービス契約」のダイアログウィンドウの説明に従って、「使用規約」から「Autodesk SketchBook」を検索してたどり着けるページは、LSAではなくて、ソフトウェアの特徴や機能を紹介するページでした。

SketchBook-04

これもまた繰り返しですが、SketchBook はあくまでひとつの例に過ぎません。

これほど言葉足らずだし、希望する説明とか情報にたどり着けるかどうかはユーザー次第なんだなと思うのですが、このままで私たちは大丈夫なんだろうか? と感じるのです。

言わなくても分かっていることは説明しない - そういうデザインになっているような気がするからです。

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もう少し進むと、説明しなければ分からない人が使うことは前提にしていない - そういうメッセージにつながるのかな? と心配になるからです。

もう一度戻ってみましょう。
Windows 10のスタートにあるリンク - 今日の例では SketchBookでしたが - は何を提供しようとしてくれていたのでしょう?

私たちは、今日の私が感じたような違和感を感じることなく、「使用許諾およびサービス契約」のダイアログウィンドウの説明に従うことができるのでしょうか?

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