コミュニケーションが大事だという経験は先輩ほど多いはずだから

テレワーク、ウィズコロナの今だから考える「どうやって仕事をしていたっけ?」

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新しい環境、新しい基準を探し、できる限り早急にその環境や基準を自分たちのものにしたいと感じる今日この頃。そしてそんな中、これまでと同じやり方ではだめなんじゃないか?! という仕事のやり方の違和感が。

オフィスを離れ、テレワークになっただけで、顧客からの仕事の依頼をどう受けていたかに違いがあるわけではないのに、この違和感はどういうことでしょう??

顧客との位置関係が変わっていないとすれば、オフィスの中の自分たちに何かがある… そう思って、自分や自分の周りを見まわしているのです。

「根回し」という文化があった

20代のことならばとても認めたくはなかったろうな! と思うのが「根回し」という言葉!^^
最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする (単行本)」の中に出てくるこの言葉に思わず反応してしまいました!

若い仲間と話しをするときには気をつけてやらなくてはいけない言葉があるんだよな… と。

リーダーに必要な「根回し力」

というタイトルで始まる一節があります。

なんの根回しもせずにいきなり提案して、その場の全員がすぐに「賛成!8」と即答してくれることはまずないと思っていいでしょう。提案される側の立場に立って考えてみると、事前の根回しをしてもらいたかった、という気持ちになるのもよくわかると思います。

何も裏で画策せよといっているわけではありません。自分の考えや意向を事前に周知させる時間、場面を多く持つようにすればいいのです。

この「根回し」という言葉に、あの頃はなぜか - 裏で口をきくとか、話しを合わせておく!? というような響きを感じ、強いネガティブなイメージを持っていました。あの時代、この言葉にはそういう意味があったのだったのかな? とも思うのですが、なぜなんでしょうね。

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(c) Can Stock Photo / masyusha

そのむかし、ゴルフ場でグリーンキーパーの仕事をしていた私が知っている「根回し」は文字通り
“digging around the root for transplanting”
植物を移植するために根の周りを掘っておく作業です。

立ち木の根をいきなり断ち切ってしまっては木を殺してしまうことになってしまう…
そのとき、根を動かさず、根の周りの土だけをよけるようにして掘り、”(移植のために)ここで根を切ろう” という場所の根の皮をはいで土を戻して1年なり、時間をかけて待ってやるのです。そうすると、その皮をはいだ場所から細かい、新しい根が出てくるので、そこから先の根を切ることができるようになる…

そういう健全な意味合いのはずの言葉 - 「根回し」- に、なぜか、姑息で卑怯な影の裏合わせというようなイメージを持っていたのですね。

公平で公正な態度を保とうとすれば、事前の説明などなくても冷静、正確に相手の話しを聞いて理解・判断ができるはず! いったい何のために「根回し」なんてものが必要なんだ!
話しを聞き判断をする側も、相手の話しを一度で正確に聞いて、公正に判断できるだけの理解力を持つべきだろう! のような感覚もあったような気がするのです。

20代のころの私の周りにはそういうタイプの大人が多かったのでしょうか!?^^;

 

「根回し」が分かる年齢になったら気をつけよう

私の先輩たちがどうだったかとか、私自身の性格がどうだったか? ということはこっちに置いとくとしても^^; この言葉の意味がそれなりに分かるようになってきたということは、それだけ自分が年をとったということを自覚しようと提案したいのです。

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意味が分かるようになれば、何気なくこの言葉を使うようになります。

いいえ、本当はこの言葉 - 根回し - が問題なのではなく、言葉には意味があり、その人なりに感じるイメージがあるという点が問題なのです。しかも、年代なりにひとつの言葉に対して持つイメージに傾向がある - そう思うのです。

若い仲間に嫌われないように… ではなく、若い仲間に伝えたいとか、理解してほしいと思うことがあるとすれば、その語感 - 周波数のようなものを合わせる努力が必要なときがある、そのことを覚えておかなくてはいけないだろうなと思うのです。

 

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