変わっていく時代にどこまで合わせなくてはいけないか
いくつが定年だとしても
私はと言えばその昔、40歳になった自分が想像できないというほど若い時があったというのもなんだか不思議な感じがしているのですが…
その私が、定年とか退職とかいう言葉の意味を理解もできるし、その頃の自分をなんとなくでも想像できるというのもとても不思議に感じます。
年齢に相応しい自覚がなりないのか⁈ と叱られそうでもありますが、私の父のことを思い出してみると、職場を定年退職して隠居生活に入ったのが55歳のとき。
今の私たちの感覚からすると、いったい何年まえの話だろう⁉︎ と思いますね。
父から私へ世代がひとつ変わる間に、平均寿命がそれほど伸びていたのかな? あるいは、今の定年って何歳だっけ? と思わず聞いてしまいそうになるくらい、時代や環境が変わっているのだなと思います。
60歳定年制が完成したのが1998年と言いますから、今からざっと18年ほど前のこと。定年が5歳遅くなり、生まれたばかりの子どもが大学に上がるか上がらないかという時間が経つ間に、仕事観や結婚観、それに合わせて人生観など、ありとあらゆるものが変わってきたのだなと再認識させられます。
超高齢化社会の一員という自覚があるからでしょうか、自分の両親 - 特に父親を見ていた時のことを思っても、心身の健康が許すのであれば、そして社会が使おうと行ってくれるのであれば、私は、65歳さえ越えて、仕事を続けていきたいものだと思っています。
運転免許証を返上した方がいいのじゃないのか、人様に迷惑をかけない範囲でクルマを利用することが生活にはりを与えてくれるのだが - そんなふうに自分を考えながら過ごしていた両親を思い出すにつけても、自分を自分で支えることはできないものかと思ったりします。
その頃、社会はどうなっているだろうと。
40歳の自分を想像できなかった私も、それなりに育ってきたということでしょうか?^^;
高年齢者雇用安定法(高年齢者等の雇用の安定等に関する法律)は
こんなふうに改正されてきた
中高年齢者雇用促進法(中高年齢者等の雇用の促進に関する特別措置法)は
- 適職を開発したり、
- 求人企業に対して指導や援助を行ったり、
- 職業紹介のシステムを整備するなど、
45歳以上65歳未満の中高年齢者の雇用を促進するための制度として1971年に制定されているのですね。
その後の改正を概観してみると・・・
1986年 | 定年を60歳にする努力が義務化された |
1990年 | 定年後の再雇用を努力するよう義務化 “定年になった従業員が継続雇用を希望した場合、事業主は65歳まで継続して雇用するよう努力すること” が規定された |
1994年 | 定年制のある企業では60歳を定年するよう義務化された (1998年から施行される) |
1995年 | 高年齢雇用継続給付制度 施行 60歳到達時点と比べて賃金が15%以上低下した高齢者に60歳以降の賃金の最大25%を給付する制度 |
1998年 | 60歳未満の定年制が禁止された |
2000年 | 定年が65歳未満の場合、引上げるよう努力することが義務化された |
2004年 | 希望者全員を60歳以降65歳まで延長雇用するよう義務化された |
私たちはこうした経緯をどれくらい意識してきたでしょう? 今の定年をどういう意味だと理解してきたでしょう?
超高齢化社会だからあたり前? という以前に、40年以上の時間をかけてきた中高年齢者雇用促進法、そして私たちの働く環境、そして賃金 - どれくらいバランスがとれているのか確認しておく必要があるように感じませんか?