フリーズしてしまったKindle
画面が一瞬、少しぎこちなく瞬いたように見えたかなと思ったら、何の反応もしなくなってしまった愛用のKindle。
その時あらためて、取扱説明書がないのはiPhoneに限ったことではないのだなぁと再認識しました。
リセットあるいは再起動の方法がどこかにあるはずと思うのですが、Kindleにあるのは充電用のソケット、インジケータランプ、そして電源ボタンだけ。
となれば、
- 一定量以上に充電する⁇ とか
- 電源ボタンを操作する以外方法はないだろう
と想像するもののその方法が分からない。
パッケージを見直してみても、
- 「Kindle各部の説明」と「使い方はとても簡単です」の7行+α(2ページ)
Kindle 各部の説明 の本文と
- 「製品に関する重要なお知らせ」の2ページ
その内容は -
- 利用規約
- 限定保証
- 追加情報および多言語バージョン
- 保証提供者
その中にあった操作についてのヒントらしきものは、
Kindleの詳しい使い方については、ホーム画面にある『Kindleユーザーガイド』をご参照ください。
そして、
Kindleのカスタマーサポートへは、www.amazon.com/devicesupportからアクセスできます。
の2文だけ。
少なくと、フリーズしたKindleの復帰をしたいのですから、最初のヒントは使えません。
カスタマーサポートへアクセスしても、「フリーズしたKindleの復帰をしたい」という要望はどの項目を読めばいいのかは分からず、結果としてKindleが使えるようになったのは、「Kindleを再起動する」の項目の説明でした。
そこで見つけた答えは「電源ボタン長押し40秒」。その情報をもとに、愛用のKindleは復活しました。
めでたしめでたしと思う反面、メーカーとユーザーの関係はずいぶん淡白になっているんだなという感じが残ります。しかも、その淡白な関係がそのまま、今の製品を物語っているようにも感じます。
インターネット+その他で成り立つ製品
淡白という以前に、KindleやiPhoneのような製品は、そのデバイスだけでは使えなくなる可能性がある製品だということ。
今回私が経験したフリーズのような状況は、Kindle+パッケージだけでは解決できません。
- インターネットに接続できる環境と
- ブラウザ
- そして、回答にたどり着くためのキーワードを発想する経験
がなければ解決できないのです。
そして、Kindle+パッケージには、たとえば「もしもの時のためにインターネットとブラウザの用意を」というようなヒントはありません。
今はたぶん、使えない! というような症状に困った問い合わせが
- 電話 で尋ねられたのか
- インターネット で尋ねられたのか、
そして- どんな検索ワードで情報が求められていたのか
- どのページへのアクセスが多かったのか
という統計を取りながら、必要と判断された情報を用意していることでしょうから、www.amazon.com/devicesupportの情報のあり方に間違いはないのでしょう。
製品とユーザー、あるいはユーザーとメーカーの関係を考慮するとき、淡白だとか淡白じゃないという要素が含まれていないということも、そもそもそうした関係を私たちユーザーも求めているのだということなのでしょう。
携帯電話を使わない人は全体の10%に満たない、そして使う人の中でiPhone/スマートフォンの割り合いは90%を越えているという統計もある時代。
コーヒーメーカーや自動車がiPhone/スマートフォンとつながって、自動車も家電製品の部類に入るようになるの!? なんて言われることもあるようですから、私たちは上手に頭を切り替えられるように頑張らないといけないかも知れませんね^^;