バリエーションも数も驚くほど多い持ち物たち
自分に万一のことがあったときに何をどうしてほしいか - そした意思を伝えるためにエンディングノートを作るとしたら、その中で自分にとって大切なものやコレクションのことをどのように記録し、何を伝えるようにすればいいでしょうか。
自分の持ち物 - 特に、趣味で集めたコレクションや思い出の品についてどんな記録を残すか。たぶんそれは、そのコレクションや品をめぐって、どんなふうに過ごし、思い出を共有してきたかによって、家族や友人にとっての意味も変わってくるでしょう。
- ビデオ(テープやDVD)
- 音楽CD、レコード
- 本
- ゴルフクラブ
- 大工道具のあれこれや作品
- 製図用具のあれこれや作品
- 水彩画を描くための道具や作品
- 手芸用品のあれこれや作品
- コーヒーメーカーや用具のあれこれとカップやコーヒー豆
私の場合を例に挙げてみても結構な量になることが分かります。
より日常的に使っているものを中心にしてもこんなにあるかというほどですから、永久保存のようにしまってあるものを入れるとさらに量は増えます。たとえば
- もらった年賀状や手紙•葉書
- 独身時代のアルバム
- 学生時代の賞状や証書、トロフィー、記念品
そうした自分だけのものもそうですし、子どもの成長に合わせて保管している図画工作の作品やビデオなどにも配慮しなくてはいけないように思います。節句に飾る人形や鯉のぼり(わが家にはありませんが)といったものもあるでしょうか。
コレクションや大切な物という切り口を離れ、自分のものという所まで範囲を広げてみるとさらに物は増えます。普段の生活で使っている
- 衣類
- 靴
- カバン
- 帽子
- ハンカチ
- 手袋、マフラー
- 傘
からはじまって、
- ギターやピアノ
- オーディオコンポ、スピーカー
- カメラ
- 携帯電話
- PC、プリンター
- 自転車
- バイク
- 自動車
などなど
まで思い出せれば持ち物、つまりは残された家族が扱いを考え決めなくてはいけない物がどれくらいあるかイメージできるでしょう。コスメティクス(化粧品)や家電製品(ドライヤーやスタンド)などとまだまだリストは続くでしょう。
さらにさらに、挙げてきた自分のものやコレクションの中にはデジタル終活に分類されるものも少なくないでしょう。
- カードやCloudにアップされている写真のデータ
などはいい例でしょう。
コレクションや大切な物について、何を伝えるか
それぞれのものを段ボールの箱に詰めたとしたら、いったいどれくらいの容量、どれくらいの数の箱になるものか、想像してみてください。あるいは、段ボールに入らないようなもの - たとえば、仏壇のようなものはないでしょうか?
エンディングノートにこうした品々をすべてリストアップする - 目録? を作る - こともできないことはないでしょうが、何より大事なのは引き継いでくれる人に、そうした品々をどう扱うか判断してもらいたいということを伝えることだろうと思います。管理維持を継承してもらうことから、廃却までの範囲で、基本的な考え方・方向性でもいいように思います。
自分と同じように愛着や価値を感じるものであればどうすれば良いか、判断に迷うことはあまりないでしょう。しかし、家族であれば、故人の持ち物だったものの廃却には抵抗を感じることが多いのではないかと思うのです。
少なくとも私の経験では、たとえば、「(どう扱うのも)判断を任せたい」の一言があるだけで判断をする人の心理的な負担はずいぶん軽減されると思います。 管理継承にも廃却にも経済的な負担は伴うでしょう。それだけに、残った自分の持ち物が家族の負担にならないような残し方、そして意思を伝えたいところで す。