マネジメントの意味、マネジャーの仕事を考える - ドラッカーが示してくれたものは?

“マネジメント” の意味がどのくらい分かっているだろう

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マネジメントというもの・ことを考えるときによく例えに出されるのは羅針盤と舵(操舵輪)の関係。
戦略とか、戦術という言葉もよく聞きますが、それ以前、そもそも私たちはマネジメントという言葉の意味がどれくらい分かっているだろう…

私の頭は事あるごとに、出発点、基準点としてそこに戻ろうとします。

その基準点になっているのがドラッカー氏のこんな一節です。

アウトプットを中心に考える

仕事を生産的なものにするには、成果すなわち仕事のアウトプットを中心に考えなければならない。技能や知識などインプットからスタートしてはならない。技能、情報、知識は道具に過ぎない。
…「マネジメント」

出典:P.F. ドラッカー・「仕事の哲学 (ドラッカー名言集)

これは、よくよく注意して理解しなければならない言葉だと思います。

「生産的な仕事はアウトプットを中心に考える」というのはどういうことを言っているのか -
たとえば、「アウトプットを中心に考えた仕事でなければ生産的とは言えない」と意訳してみるとどういうことになるでしょう?
さらに「アウトプットなしの仕事は非生産的なものだ」と意訳してみるとどういうことになるでしょう?
さらに「アウトプットがなければ仕事ではない」と意訳してみるとどういうことになるでしょう?

意訳を繰り返してみるとよく分かると思いますが、「確かにそのとおりだ」という感覚と、
仕事はアウトプットに直結したものばかりではないだろう! アウトプットそのものに直結する仕事、その仕事を側面から支援する仕事だってあるはずだろう?! - そんな疑問にぶつかりませんか?

つまり、この一節は、コンテキスト(前後関係)を前提に読む者なのです。

この一節は著書『マネジメント』の中、「第3章 仕事と人間」の中の「11 仕事の生産性」「成果を中心に考える」の中で語られています。

著書の冒頭にこう語られています。

組織をして高度の成果をあげさせることが、自由と尊厳を守る唯一の方策である。その組織に成果をあげさせるものがマネジメントであり、マネジャーの力である。

(中略)

本書の動機と目的は、今日と明日のマネジメントをして成果をあげさせることにある。

出典:P.F. ドラッカー・「マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

マネジメントを定義していると理解できますね。

そしてその『マネジメント』の 「Part 1 マネジメントの使命」で

第1章 企業の成果
第2章 公的機関の成果
第3章 仕事と人間
第4章 社会的責任

という4つの章でマネジメントとはという定義の詳細が語られています。

そして「第3章 仕事と人間」では

  1. 新しい現実
  2. 仕事と労働
  3. 仕事の生産性
  4. 人と労働のマネジメント
  5. 責任と保障
  6. 「人は最大の資産である」

の6点が語られています。つまり、冒頭からつないでみると…

その組織に成果をあげさせるものがマネジメントであり、マネジャーの力である。

(中略)

生産性向上の条件
自己実現の第一歩は、仕事を生産的なものにすることである。仕事が要求するものを理解し、仕事を人の働きに即したものにしなければならない。科学的管理法すなわち客観的な組み立ては、自己実現に矛盾しない。別のものであっても、補い合うものである。

仕事を生産的なものにするには、四つのものが必要である。

そして、冒頭の一節につながります。

成果を中心に考える
さらに基本的なこととして、成果すなわち仕事からのアウトプットを中心に考えなければならない。
技能や知識など仕事へのインプットからスタートしてはならない。それらは道具にすぎない。いかなる道具を、いつ何のために使うかは、アウトプットによって規定される。作業の組み立て、管理手段の設計、道具の仕様など必要な作業を決めるのは成果である。

 

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この一節は、組織をリードするマネジャーへの教則本としての一節だと捉える -
そうすると

「アウトプットを中心に考える」というのは、たとえば、
部下たちが目指すべき目的(アウトプット)を明確にして指示せよ、ということにつながるだろうと思うのです。

「仕事へのインプットからスタートしない」というのは、たとえば、
組織(会社)が目指していることのために部下は自分の力を尽くす、そういう関係になっていなければ、”部下たちが目指すべき目的(アウトプット)を明確にして指示” することはできないということです。

 

 

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