WWFという名のPDFがあった - 紙と環境問題の関係はもう過去のもの??

仕事も暮らしも、環境問題の中にある

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「モバイル技術の発達とバリエーション豊かなデバイスの普及が、ある意味、資源保護の一翼を担っているのかも知れないと聞かされると、普段、私たちはどれほど無意識に資源を使っていることだろうと考えさせられます。

デ ジタル、電子媒体が万能だというとらえ方にも危険や問題があるのではないかと感じます。デジタル・デバイスはiPhoneやスマートフォン、タブレットや PC、液晶テレビ、デジカメなどと推挙に暇がありませんが、そうしたデバイスのパーツはどんな資源からできているか、バッテリーをはじめ、その廃棄はどの ように行われているかということに意識を持つことも忘れてはいけないのだろうと感じます。

それと同じように、ふだん、仕事としてあたり前と思ってきた印刷をするという行為。その行為に待ったをかけられるのだろうか? という視点から捉えようとすると、PDF や Acrobat はどんな方向へ進化していくでしょうか…」

そんなことを記事にしようとしたのは 2014年の中ごろ。このブログサイトを立ち上げて1年ほどの頃。

今思えば…

  • WWF という拡張子をもつ PDF があった! ということに気づいたのがその頃だった(2014年の中ごろ)だったとすれば、
  • 印刷会社で仕事をしていて、「印刷離れ」とか「紙にまつわる環境問題」という言葉に出会ったのは、それよりさらに10年以上も前のこと

産業翻訳という分野の翻訳という切り口で言葉に関わってきていながら、その言葉を乗せる媒体 - 紙 - の扱われ方から目が離れていた迂闊さに、われながらショックを感じたものです。

「印刷離れ」とか「紙にまつわる環境問題」という言葉を見たり聞いたりしながら、印刷と環境の関係を意識していたとき、「校正作業をどこまで電子化できるか」という取り組みをしたことがありました。
そして、取り組みを進めるほど、「慣れ」を離れることのむずかしさを強く感じました。

WWF という拡張子の PDF は Windows XP のサポート終了とほとんど時期を同じくして WWF のホームページからも姿を消したように見えます。

けれど、紙 を通した環境問題 という意識もなくなってしまったということなのだろうか? と思うのです。

資料の作成・発行 - むかしは…

取扱説明書を発行するためには内容確認 - 校正 - が不可欠でした。それは多分、今でも変わることはないでしょう。問題は、その方法です。
その校正という作業は、編集内容を校正紙にして行うもの。紙面に目と手で確認し、修正指示として手で書くのがあたり前、だったのです。

取扱説明書の1冊のページ数に対して、校正紙はその2倍、3倍、4倍。

  • 原稿 ✖ 1冊のページ数
  • 編集用に落とし込んだ原稿 ✖ 1冊のページ数
  • 編集結果 ✖ 1冊のページ数
  • 校正紙 ✖ 1冊のページ数
  • 校正後の修正を終えれば、それを確認するための確認用校正紙 ✖ 必要なページ数

それだけの紙 - 印刷出力がなければ取扱説明書のような資料は発行できないと思っていた。

校正をするクライアントの確認が終わるまでこの工程を繰り返す - 初稿、再校、三校… - となれば、

  • 上の工程(出力数)✖ 校正回数

印刷出力を繰り返していたというわけ。

だからこそ、PDF+校正機能 という電子化を目指したわけですが、自分で考案した改善策・電子化策に自分で違和感を感じるというありさまでした。

特にクライアントの側は、PDF という電子化をしていながら、その内容を確認するために紙に印刷するという手順をなくせずにいたのです。

資料の作成・発行 - 今は…

先月8月の末、TC(Technical Communication)という名前のシンポジウムイベントが学芸大学の小金井キャンパスで開かれました。メーカーが自社製品を説明しようとするにはどんな方法があるか、どんな表現を使うべきかなど、いくつもの切り口でマニュアルの作り方が語られていたのですが、3日間の開催期間を通して、取扱説明書・マニュアルの発行と環境をつないだ話しはひとつもありませんでした(参加したセッションは8つ)。

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かつて 拡張子 WWF という PDF に向かっていた関心はもうルーチン化され、校正は紙を離れてファイル上・ディスプレイ上で行うのがあたり前になったということなのでしょうか?

そのレベルや具体的な手順は別としても、たぶん、かつての私たち自身がそうだったように、環境保護の意識や仕事の仕方は今のレベルであたり前になっているのでしょう。それを変えなければ… という意識になるとすれば、かつてのように何かの外圧が必要になるのでしょう。

to be continued …

 

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