まだもし、iPhone/スマートフォンがなかなか使えるようにならなくて、という人がそばにいたら、的を絞って教えてあげてください。たくさんのことを一度に覚えようとしていませんか? 使える! という満足に近づくためのヒントで一番大切なのは、どう使いたいのかな? ということです。
アプリの数だけ使い方がある、それがiPhone/スマートフォンという道具ですが、アプリの数だけ使い方を覚える必要なんてないのですから。
携帯電話がむずかしい理由が分かった
道具は本来1つの目的を持つもの?
考えてみれば、私たちが使う道具というのは何でも1つの目的のためにあるものですね。
- ボールペンは書くためのもの
- のこぎりは木材を切るためのもの
- プリンターは紙に何かを印刷するためのもの
- 電動ミシンは針に糸を通して布を縫うためのもの
- コップは液体を注いで飲むためのもの
ミシンや編み機のように使い方が複雑なものがありますが、それは手順が複雑なだけで、何をするかという目的は1つ。そして、道具というのは、それだけで仕事を完結できるものです。
実は「道具」と呼ぶものだけでなく、私たちが手に持ったり身につけたりして使うものはみんなそう。
たとえば
- 着る物
- 履く物
- 杖
- メガネ など
iPhone/スマートフォンはちょっと違うのです
あたり前と言えばあたり前^^; ただ、最近思ったのです。PC(パソコン)とかiPhone/スマートフォンはこの道具のあたり前を外している? なと。
- 道具1つに目的1つ も
- それだけで完結する も
当てはまらない - だからむずかしかったり、面白かったりするのだと。
携帯電話は通話をする道具と思っていると
- OSがなければ使えないし
- アプリがなければ通話もできない
つまり、携帯電話(本体)だけでは成り立たないのです。
MEMO:
OSとか基本設定 - メールアカウントやパスワードなどアプリを使うための準備にあたる部分はよく分かっている人にカバーしてもらって、あまり深みにはまらないようにすることをお勧めします。
かと思うと
- アプリによって使い方がいくらでもある
つまり、道具なのに目的が1つではありません。
これが携帯電話が分かりづらい - イメージしづらい - 最大の理由です。
- 計算機にもなれば
- QRコードリーダーにもなる
- オーディオプレーヤーにもなれば
- テレビも見られる
- 電話もメールもできる
その上、手に持つものは1つで形が変わらないというのが違和感だとしても不思議はありませんね。文字通りこれがMuli-function(多機能、複合機能)です。
MEMO:
一度にたくさんのアプリを覚えようとせず、step by step, App by Appで1つずつ覚えてください。
1つの道具として使う - つまり1つのアプリを立ち上げているときには使い方はほぼ1つと言えます。
ほぼ1つというのは、別のアプリと同時に使えるアプリがあるからです。
Multi-function、つまりアプリを切り替えていろいろに使えるという性能 と
別のアプリと同時に使えるアプリ
この2つだけでも十分すぎるくらい複雑です。
ですからアプリの裏で動いている機能のことはアプリの使い方と切り離して学ぶようにしましょう。
一番いい例がGPS機能。
「今自分はどこにいるのか」、それを操作していなくても確認してくれている、そんな機能です。
目に見えているアプリの画面に集中できるよう、こういう機能はOSや基本設定と同じレベルにおいて、よく分かっている人にカバーしてもらいましょう。
そばにいる人がまだもし、iPhone/スマートフォンがなかなか使えるようになれないと悩んでいたら、そんなふうに基本とアプリとバックグラウンドの3つに分け、アプリに集中できるようにリードしてあげてください。