「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」 - 若者を信じて伝えよう

伝えることの本当の意味

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2017年6月の初版発行といいますから、意外と時間がたっているのですが、西原恵理子さんの著書、「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」の中に語られている言葉をたどりながら、伝えること、ひいては守ることのむずかしさのようなものを考えさせられました。

あえて言葉にして伝えたいと願う心は

自分の足で歩けるっていうのは、つまり、自分でかちゃんと稼げるってこと。
「好きなことだから、お金はもらわなくてもいい」は間違いです。好きなことで生きていきたいなら、それでちゃんとお金が稼げるようにならなくちゃ。
どうしたら、それでお金が稼げるのか。
そこを具体的に考えた時に、ふわふわした夢がやっと現実味を帯びてくる。

出典:西原恵理子さん著、「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」

人の子の親として、(子どもたちに対して)とても偉そうな言い方をするようですが、
語られている西原さんの言葉は、実は、相手が息子(男の子)だったとしてもちゃんと通じるものばかりなのだな、と思うのです。

そして、西原さんもちゃんと分かって綴られているのではないのかな、と思うのです。
娘たち(息子たち)は、「自分の足で歩けるっていうのは…」なんて、年長者の… / 先輩たちの… ましてや親の言葉を聞きたいとは思わないだろうと。

なぜなら、親である自分たちも、自分の親たちの言葉に耳をふさいだり、聞き流してしまおうとするようなことがあったのですから。

自分もそうだった…  だから今伝えようとしても無駄かも知れない。西原さんもそう思ったり・感じたりしていたかも知れません。それが分かっていてもなお伝えようとする言葉が止まることはありません。

自由ってね、有料なんですよ。
そしてもし将来あなたに子どもが産まれたら、責任も有料です。お金がなかったら、子どもは育てられません。
自分で働いて、お金を稼ぐっていうのは、そうやって、ひとつひとつ、自由を勝ち取っていくことなんだと思います。

コミュニケーションは語り手だけでは成り立たないのです

思えば、こんな時、(もしかしたら無駄なのかも知れないけれど)今のあなたに必要だと思うから言葉にして伝えようとする… というのが年長者の… / 先輩たちの…  あるいは親の心なのかも知れませんね。

ただ、分かっているのです。
年長者… / 先輩たち… あるいは親の側だけが発信していたのでは、コミュニケーションではないということが。
それって聞く側(子どもや若者の側)にとっては説教とか、押し付け以外の何物でもないということが。

そして、自分の言葉が本当に、聞く者(子どもや若者)のためを思って発しているものかどうか、聞く者に理解できるようなものかどうかということを大切にしなくてはいけないと。

何と言っても「コミュニケーションは話す者と聞く者で作るもの」ということを、自分もどこかで教えられてきているのですから。

実践してゆくために

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伝えるということ、あるいは受け止めるということは、もしかするととんでもなくむずかしいことなのかも知れません。

それでも、伝え・受け止めるということを、考え実践してゆくことを諦めたくはないのです。

 

to be continued …

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