木工のアイデア - 完成した刺繍用の専用台 構造と加工

木工のおもしろさ
(c) Can Stock Photo

実際の仕上がった作品をどれくらい具体的にイメージできるかで、デザイン - 形やサイズ、構造を決めたり、それに合わせた材料を選ぶ - のかなりの部分が決まってきますね。

できあがった刺繍枠を載せるための台は、一見、小さな機織り機になるのかな? というような風情のものになりました。可動式にした高さ調整枠に使った木材が基本のサイズで幅30mm×厚さ12mm×長さ(部品ごと)。加工のしやすさもですが、組み立てた状態でも簡単に持ち上げて場所の移動ができる軽さを求めた結果です。

台として組み立てる際に釘やボルトを使わず、万一ぶつかったり、足をひっかけたりした時には、台の方が壊れても人が傷つくことがないように、そしてそもそも、組み立て作業自体が複雑にならないようにと思っての構造、組み立て方です。

刺繍台が完成使う木材の基本サイズは幅30mm×厚さ12mm

ダボを通し、高さ調整枠を脚 後ろに固定することで組み立てた時、台として枠構造にある程度の強度を持たせます。
ダボの太さは直径10mm。そのダボを通す脚 後ろだけは幅45mm×厚さ12mm。

[A] 高さ調整枠、脚 上板、脚 後ろの接合

この刺繍台の一番の要となるのがこの接合部です。
左右の脚はそれぞれが上板+下板、脚の前+後ろの4本の部材で枠構造を構成します。上板 & 脚の前+後ろ、そして下板 & 脚の前+後ろは肩欠き大入れつぎというほぞで組み合わせ木工用接着剤で固定するだけの構造です。

上板と脚後ろと高さ調整枠
固定と可動の両立

その上で、脚 上板に高さ調整枠を挟み込むための切り欠きを付け、高さ調整枠はその切り欠きに沿って上下するようにします。脚 後ろ、高さ調整枠の縦部品にダボ穴を通します。脚 後ろ、高さ調整枠の縦部品を連結して台のコの字形を維持し、同時にダボの脱着は容易にしたい - そのため、ダボ穴はきつくなく、緩くなくのサイズを確認しながらサイズを決めます。

上の写真ではダボは高さ調整枠に対して下側だけ通されていますが、実際には脚 上板のすぐ下にあたる位置(高さ調整枠の中央あたりに通し穴が2つ見えている位置)にもう1本のダボを通します。

[B] 脚 上板、上固定材の接合
脚 上板、上固定材の接合部
脚 上板、上固定材の接合部
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十字相欠きつぎと呼ばれるほぞつぎの構造にして、上固定材を上から脚 上板にかみ合わせるだけの構造です。
普通の相欠きつぎは部材を打ち込むようにして、ゆるみがないようしっかりかみ合わせますが、ここでは分解することもできるようにしながら使うときにはある程度しっかりさせることを目的にしているので、”きつくなく緩くなく” を目指してかみ合いの度合いを調整しました。

上固定材も脚 上板も厚さ12mmでそれぞれのほぞの深さは6mm。加工は力任せにはできません。間違えれば木材は簡単に2つに裂けてしまいます。

[C] 脚 後ろ、連結固定材の接合

脚 後ろにとおしほぞを通し、そのほぞ穴に通した連結固定材を十字相欠きつぎで噛み合わせるようにして落として固定します。わずかながらも緩みがないと連結固定材を通したり外したりができませんので、その緩みのため台全体がごくわずかに(左右に±1.5mmほど)揺れます。

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