自分の中の自分を呼び覚まそう! - 『脳を活かす仕事術』

覚えては使ってみる - それが学ぶということなのだとしたら

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20代の頃の方が今より頭が硬かったかも知れない、あの頃なら多分手にすることはなかったのじゃないだろうかと思いながら茂木健一郎さんの『脳を活かす仕事術 「わかる」を「できる」に変える』を読んでみると、果たして、自分の脳細胞は20代の頃より思考回路が細かくなって、すべてでなないにしても扱えなかった情報、対応しようとは思わなかった情報に反応できようになっているかな? と感じたりしています。これはただの錯覚でしょうか?^^;

今思い出してみる20代の頃の感覚というのは、自分が必要だと感じる情報だけを集め、自分のために並べ替え、結び合わせて、自分のための価値観や世界観を作り上げていると思っていたなぁと感じます。

振り返ってみると分かる精神年齢?

職場や学校、家庭の中で、両親や先輩、同年輩の仲間とのコミュニケーションの目的は、もっぱら自分を支えるための価値観を構築することにあったような気がするのです。

どんなことを考えたり、過ごしたりしていたのか・・・あげれば本当に切がありません。

  • 自分に向いているのはどんな職業なのだろうか
  • 結婚して家庭を持つということが自分にはどんな意味を持つのだろうか
  • 会社の中での先輩、後輩はどうあるのが望ましいのだろうか
    あるいは
  • 何のために大学で学ぶのだろうか
  • 積んだ学業を活かせる仕事に就くことはどれほど必要なことだろうか
    さらには
  • 同じ時間を同じ職場で過ごし、求められる役割を果たしても若さゆえに待遇が低いということをどう理解すればよいだろう
  • アルバイトと正社員、その違いは何だろうか
    などなど

自己評価ができるということは

脳を活かすことができるかな
(c) Can Stock Photo

あげれば切りがない精神生活のすべてが - 多分すべてと言って間違いないだろうと思うほど多く - 自分のためだったと感じるのです。「自分の頭の上の蠅を追う」という言葉がありますが、ちょうどそんなところでしょうか。自分のことだけで精一杯だったのだなぁと感じるのです。それも充実した精一杯ではなくて、”自分のことだけで精一杯だったというにも関わらず、できることはすべてやっているという自信のようなものがあって、意見されることを良しとすることができない余裕のない状態“だった - そんなふうに言えるでしょうか。

そして今、そんなふうに過去の自分を振り返っている感覚は、若い思考がどんなものだったかを確認しながら、今の自分を確認している - そんな感覚です。

あたり前と言えばあたり前なのかも知れません。その行動は決して完成されたものではなく、すべてが今日の私自身のために精神的な経験を積む時間だった・・・そんな気がするのです。

そうした感想のきっかけになったのは、この著書の一節でした。

… なぜ「よし悪しを判断できるのに、自分で実行に移すとうまくいかない」といった現象が起きるのでしょうか。
原因の一つとして考えられるのが、脳の「感覚系の学習」と「運動系の学習」のバランスがとれていないことです。

(中略)

運動系と感覚系のバランスをとるためには、よいものにたくさん触れて、それと同じ分量だけ自分でも表現してみることが大切なのです。

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英語の学習に例えて言うなら、文法を学ぶのが感覚系、英語で手紙 - 今ならメールでしょうか? - を書いたり会話をするのが運動系学習したら行動し、行動しては学習する - 人が成長するには、そのサイクルが欠かせないのだよと語られているような気がしたのです。「仕事術」と題されているのだから、仕事をこなすためのヒントとして読めばいいはずですが・・・。

自分の中の二人の自分

過去の自分は感覚系の時間を過ごしていた。そこで学んだことを活かして運動系の時間を過ごせるほど十分に育っていなかった - そう感じるほど、今の自分はこれまで学んだことを活かして人に触れ、仕事に向き合い、日常を過ごせているだろうかと思わないこともありません。仕事術を処世術のように拡大して捉えてしまうのも、それが原因かも知れません^^;

脳に入った情報は、そのままでは断片化したままですが、そこに「行動」や「体験」を加えることによって、少しずつ整理・編集され、「意味」という抽象概念 に変換されます。この抽象化プロセスを経ることで、他の行動に応用がきくようになり、ここで初めて「役立つ経験」となります

経験を消化し、自分のものにすることができてはじめて相手を思いやることができるはず。その意味では経験を積んだ年配者の方が懐の深い、柔軟なリードができてほしい -今思えば何とも恐れ多い?ことを言っていたものだと思うのですが、20代で口にしていたその自分の言葉の意味ももう一度思い出してみることが必要かも知れません。

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