コミュニケーションを意識するなら『察しない男 説明しない女』

互いの違いを感じるのはコミュニケーションを取ろうとする思いの裏返し?

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男女の間のコミュニケーションに、みなさんは普段どんな感覚を持たれているでしょうか? 男性脳とか女性脳という言葉がありますが、そうした言葉にも現れているように、男性と女性の間には考え方や受け止め方が違うものだという意識があるのではないかと思います。

そして『察しない男 説明しない女』という題名、そして「男に通じる話し方 女に伝わる話し方」というサブタイトルが示しているように、この著書もまた、男女間では感覚が異なり、コミュニケーションのむずかしさがあるというところから話しがはじまります。

男と女のコミュニケーションは、外国の人と接するよりももっと難しいのです。

(中略)

同じ日本人なのに言葉が通じない。これだけでもややこしいのにさらに事態をわかりにくくさせている原因があります。
それは、人間を簡単に「男」と「女」の2パターンに分けることなんてできないということです。

(中略)

・・・男的な感じ方・考え方・話し方・伝え方をするのが「男」。女的な感じ方・考え方・話し方・伝え方をするのが「女」なのです。

コミュニケーションのむずかしさは、男だから、女だからという囚われた捉え方ではいけないと教えられる一節ですが、著者が語っているのは、違いがあることを自覚、あるいは意識しないことに問題がある、伝わって当然・伝わらない訳がないという思い込みをなくすところから始めようということだろうと感じます。逆の言い方をすると、自分を伝え、相手を受け止めようとするのならば、Half & Half - 違いを意識し、理解して、互いが納得できるコミュニケーションをしようと語りかけてくれます。

違いを自分自身に照らしてみると分かるもの

こ れまでも、男女間のコミュニケーションにまつわる著書は数多く、ネット上で求めればいくつものサイトがバリエーション豊かに数々のヒントを与えてくれますが、この著書は、違いを単に比較するだけでなく、どこがどんなふうに違うのか、それを理解してどうすればよいのか - 言わばケーススタディ・タイプの手法で考えようとする人に考えるヒントを与えてくれると言っていいのではないかと思います。

冒頭に挙げた男性脳・女性脳のケースも語られています。たとえば、男性脳。

・・・男性は女性より右脳が発達しているため、優れた「空間認識力」を発揮します。これは、三次元空間での位置・方向・大きさ・間隔など、物体の状態や関係性をすばやく正確に把握する能力のこと。 ・・・(中略)・・・もともと処理できる情報量が少ないかわりに、細かい部分に気をとられることなく大局を見定められるのです

その長所 - 強みというべきでしょうか - を聞かされるのと同時に、その裏側にある短所 - 弱み -を感じさせてくれるのです。たとえば、大局に偏り、細かい部分への配慮に欠けてはいないだろうか・・・と。

対になった互いの違いが大きなヒント

この著書を読み進めて気がつくのは、1:1の対になった男女互いの違い。たとえば

男 は違いがわからない 女は違いなんてどうでもいい

これは、ものの価値(大事さやありがたさなど)をどう捉えているかを語る章の見出しですが、2つで1組、互いの特徴が相手の特徴を反対側から説明する対訳になっているのです。

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繰り返しになりますが、この著書は、コミュニケーションを大切にしようとする人、考えようとする人に考えるヒントを与えてくれます。ですから、どちらが「正」でどちらかが「誤」という勝ち負け感覚のような比較論ではなく、鏡に映して自分を確認するというような感覚、頭を柔らかくした構えで、まじめに男性と女性を見てみる - そんなふうに読み進めてみると、はたと思い当たるケースにぶつかる、そんな著書です。

  • 基礎編
  • 恋愛/セックス編
  • 結婚/家庭編
  • 仕事/職場編

と、シチュエーションごとにまとめられた、一見、男女関係を綴ったアラカルトのように見え、もしかすると、1つ1つのケースをランダムに読んだり、考えたりすることもできるかも知れません。あるいは、それぞれのケースをつなげて捉えてみると、また別の角度から自分や相手を理解することができるかも知れない - その発想自体が著者の言う「男性的」な考え方なのでしょうね - と感じます。

まったく違う男と女、けれどそれ故に、より良いコミュニケーションのための押さえどころは、伝えるにも、受け止めるにも、想像力が必要だよと言われているように思えるのですが、はたして『察しない男 説明しない女』、この1組ずつ対になっている男女の間の違いに、みなさんは何を感じられるでしょう。

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