自分を見つめるために 『「自己評価」入門 自信を育てる心理学』

「自分」に立ち止まるときには

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自分らしくいたい… という気持ちになったり、自分らしさという言葉の意味を探したり - 誰もが人生のどこかで触れるのではないかと思う「自分」。

それでいて、これが自分なのだと言葉にするなど思いもよらない、むずかしく扱いにくいものが「自分」というもののように感じますが、どうでしょう?

私たちが直観的に、自分をつかまえ、理解することはとても難しいと感じているからでしょうか - この著書 「自信を育てる心理学」は、

あなたは自分自身をどんな人間だと思っていますか?

という問いかけと、私たちの生活には「自己評価」がそのまま投影されるし、自分自身や他人を理解するための鍵になるという内容ではじまっています。

自分を見つめ直すために
© Can Stock Photo Inc.

自分探しには厳しい時代?

今、私たちの社会はこれまでにないほど、個人や個性を尊重する雰囲気にあふれているように思います。たとえば、かつて言われていた「男らしさ」とか「女らしさ」、あるいは「男(女)もxx才を過ぎたら」というような、どこかにある基準をもとにして相手を評価することが、時にはとても理不尽なものなのだという、そんな感覚が以前よりも共有化されるようになってきているように思うのです。

ただ、そんな時代になって、特に私より若い人たちは、自分を理解し、評価することに厳しさを感じているのではないかと思うこともあります。

理不尽なことがあるとは言え、「男なのだから」というひとつの基準を与えられていれば、その基準を中心に自分を考え、知ることができるでしょう(もちろん、それに縛られ、迷いが深くなることもあると思います)。

ところが、かつては「常識」という言葉でひとくくりにされ、特別に扱われていたある種類の基準が(私たち自身によって否定され)、今はいわれなき基準として権威を失っている - それだけに、私たちは自分や相手をあるがままに受け止められるようになっていなくてはならない、そんな時代になっていると感じるのです

確かなものを求めるならば

自分にとってとても大切だと感じるけれど、なんだか難しい「自分」という存在。取り立てて自分と話しをしようとしたり、自分で自分をもっと良く理解できないものかと感じているとしたら、この著書がひとつ、考えるヒントになるだろうと思います

難しさゆえに、年甲斐もなくとか、この年になって今さらとか言いながら話しを先送りにしてしまったと感じることがあるなら、「自分探し」を大切な ものだと感じる気持ちがあるとしたらです。

この著書が語るように、それが心理学であろうとなかろうと、自分を考えようとするとき理論的なアプローチを試みることは少ないかも知れません。

ただ、それだけに、自分を正しく理解したいと望む思いは多くの場合、自分へのダメだしになりやすいという傾向はないでしょうか? もしそうだとしたら、ダメ出しではなくまず、今の自分からスタートすればよいと語っているこの著書が、自分に向き合う気持ちを後押ししてくれるように思います

自分に対する自信と自尊の気持ちを発達させる能力は、すべての人が生まれながらに持っているものです。なぜなら、考えるという能力が人間の有能感の原点であり、生きているという事実が幸せを求めて努力する権利の原点だからです。

中略

自己評価の育成とは、自分には生きる能力があり、幸せになるだけの価値があるという確信を育てることです。したがってそれは、しっかりした自信と心の温かさ、そして楽観主義をもって人生に直面することです。そうすれば、人生の目的に近づき、達成感を経験することになるでしょう。自己評価を高めることは、幸せになる能力を高めることなのです。

みつめる心を大切にしようとするならば

一方、自分はこれからどう社会と関わっていけばよいのか、歩きはじめたばかりの若い人たちを見守る、時にはリードしなくてはいけないと感じる私たちのような年齢の者にとっても、この著書は、考えるヒントになるだろうと思います

ジェネレーションギャップと言って済ませてしまうのではなく、かつては自分たちも求めていた公平で、客観的な大人の見識を持たなくてはと感じることがあるならです。

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自分を理解したいと願う人が、自分へのダメだしではじめてしまうとすれば、自分たちが何かプレッシャーになるものを与えているからではないのか - 夢を持てと言うのと同時に、その夢にダメだしをしていることはないのか、そんなまなざしを大切にしようとするならば、一度読んでみることをお勧めしたい著書です。

子どものころには、まわりの大人の対応によって自信や自尊の気持ちが育ったり育たなかったりすることがあります。つまり、大人から尊重され、愛され、価値を認められ、自信をもうつように励まされるかどうかによって、自己評価が育ったり育たなかったりするのです。

中略

人間はほかの人に代わって呼吸してもらうわけにもいかず、考えてもらうわけにもいきません。他人から自分の自信と自己愛を持たせてもらうことはできないのです。

言葉を変えるなら、職場における後輩、家庭における子どもを見守り、育てる責任を自覚している人が、育てることの意味を確かめるためのアドバイス - そんな意識で読んでみると、「自己評価」の世界観がよく分かるのではないかと感じます。

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