好きな仕事でなければ楽しめない?!
大好きな仕事をしているなら 、人は何時間働いても苦にならないし 、問題を解決することが楽しくてしょうがないってことは 、創造力に満ちているってことだしね。懸命さと創造力があれば、どんなこともうまくいく。だから、みんなと同じアドバイスを僕もしてきた 。 『大好きなことをしろ ! 』とね。いいアドバイスには違いない。だけどこれには一つ問題がある。多くの人は、自分がどんな仕事が 〈大好き 〉か、どういう仕事をこの先ずっと、毎日、朝から晩までしたいか、わからないということだ。
出典:デイル・ドーテン 著・「仕事は楽しいかね? (きこ書房)」
好きこそものの上手なれ… のはずだけれども、その「好き」が何なのか分かってない⁉︎ というのはちょっと気をつけなければいけませんね。
なぜそんなことになるのか、アドバイザー、マックスの言葉はつづきます。
理想の仕事についてちゃんとした考えを持っていないなら、物足りなさや取り残されたような思いを抱くだろうってことなんだ。
と。
「仕事の好き」を大きくするには… 「好きなことを仕事にする」には… という話しの展開を期待していたのですが、残念なことに、主人公とマックスの会話は「目標を立てることにこだわり過ぎるのがいけない」という方向にそれてしまいます。
好きで始めたはずの仕事でも、目標を立てること・目標を果たすことに重きが行ってしまっていると言うのです。
「好き」な仕事ってどういうもの?
ただ私たちはこのことをよく考えてみなくてはいけないように感じます。
どんなふうに取り組めば仕事を好きになれるだろう? - たとえばそんな疑問を持ったとしたら
「目標を立てること・目標を果たすような取り組み方ではダメだよ!」と答えるところからはじめなくてはいけないかも知れないからです。
仕事を好きでいつづけるにはどうすればいいだろう? - そんなふうに思ったとしても
「目標を立てること・目標を果たすことに関心がもっていかれてしまってはダメだよ!」というのが答えになりそうだからです。
だからマックスは、
仕事に対する目標を変えた人たち
の名前を数え上げたりしているのです。
仕事を楽しめているか… それはとても大切な疑問
自分が何をしたいのかちゃんと考えていないと「好き」も分からないし、集中することも楽しむこともできない⁉︎ ということになりそうなマックスの話し。
さりとて、目標に仕事の魂を取られてはいけない!? と言わんばかりのマックスの話し。
と、ここまできて気がつきましたか?
私たちは「楽しむために」仕事を選んではいない! みたいだということ,、あるいは 仕事を「楽しむ」という取り組み方をしてはいないということに。
会社の組織改編の中を過ごしていても感じるのです。「楽しむ」ことをすっかり忘れてしまっているよな… と。たとえば、リーマンショック以降の再建ムードがどこまでいっても払しょくできなくて、どこまでいっても倹約・節約のムードのまま… そんなことはないだろうか? と思うのです。
消費税が数パーセント上がった!! というだけで仕事の意味が別のものに変わってしまっていないか… そのことに気がつかなければいけないと感じるのです。
今ももし、経済的な効率性だけが目の前にぶら下がっているとすれば、「楽しむ」ことはもちろん、仕事に対する「誇り」さえどこかに行ってしまっているのではないかと感じてきたのですから。
ここでも気がつきますね!
経済的な効率性が目の前にぶら下がっていたとしても、そのプレッシャーをはね返すエネルギーは取り組んでいる仕事に対する「誇り」 - 仕事が面白いと感じるところから出るものだということに。