“仕事効率化” を考えるならアプリよりソフトウェア
いつでもどこでも、感じたこと・思ったこと・思いついたこと、そしてその日にあったことなどなど…
記録したいと思うもの・ことを記録しようと思ったときに記録できる - あとでどう使うかという枠を先に考えずに記録してしまう - iPhone/スマートフォンで使うメモアプリやノートアプリはそんな発想で使うとアプリの特徴や威力を最大限に活かせる!?
Google Keepをきっかけにそんなふうにアプリの使い方に目覚めて?^^ みると、気づくことがあります。
それは “iPhone/スマートフォンの作法はPCとは違うんだ!” ということ。
- 今ごろ気づいたのか!? というようにも感じるのですが^^; その違いをたとえば、iPhone/スマートフォンは Read Only、PC は Read&Write というように考えてみると、”仕事効率化” を効率的に実現する方法が見つかるのかも知れません。
「アプリ Google Keep - 今さらながらのユビキタス・キャプチャ?」で考えたようにBearやEvernote、Notebookといった - テキスト銃砲を残すという意味の - ノートアプリは、記録する・整理する・利用するという、一続きになった作法を前提にデザインされたアプリのように思います。
そのうちの記録するという部分に機能が集中していて、整理する・利用する方法がイメージできない!? という感じがするものだから Google Keep をユビキタスキャプチャにつないで捉えようとしたのです。
OneNote は総合ドキュメンテーションのアプリ
では OneNote はどんなアプリか?
使ってみると答えはすぐに出ます。BearやEvernote、Notebookとは正反対の作法で使うアプリなんだということがすぐに分かると思います。

テキスト情報、画像や写真・音声データなど、記録できる情報の種類はBearやEvernote、Notebookと変わりません。
変わりませんが、アプリを立ち上げてすぐに記録というわけにいきません。
ノートブック → セクション の2つの「どこに残すか」 - 入れ物 - を決めて、ノートブックという「何という名前で残すか」を決めながら記録するというデザインです。
これは、私がPC+Windows で長年付き合ってきた “ドキュメンテーション” の手法そのものです。
タスク管理のために Toodledo、考えやアイデアを整理するためにマインドマップのSimpleMindやNotebook - つまり、1つの作業に1つのアプリという発想でアプリを求めてきた私の発想は、言ってみれば、作業1つ=アプリ1つ、そしてより少ないタップ回数で目的(情報や作業)に到達できることを求めるものだったのです。
しかも、そこで残した情報は記録する・整理する・利用するという一続きでつながっているもの - 言い換えれば、整理の仕方を変えたい・利用の仕方を変えようと思ったらつなぎ方を変える・変えられるアプリを選んできたのです。
それに対して、OneNote は
- 情報をどう利用するか・どう整理するか
- そのためにどんなタイトル・どんな順序でまとめておくか
- 章、見出し、小見出し+本文という構造を維持しておいて
- 複数の章を1つの冊子としてまとめよう
という情報の構造とデザインがまず求められるアプリです。
情報を残す前に4から1の手順を先に準備しておく - 必ずしもそうでなければ使えないというものではないのですが - そうイメージしておくことがより良いノートブックを作ることにつながると思えるデザインです。
書きながらそのデザイン・構造を変更することがむずかしいアプリです。
ではなぜ・何のためのアプリなのか!?
その答えもすぐに出ます。まとめるためのアプリです。論文や随筆、小説でもいいかも知れません、情報のコンテキスト(前後関係)を確かめながら1つの論理、1つのストーリーをまとめることができるアプリです。
思いつく・心に浮かぶものをランダムに記録していく - その工程を取材と呼ぶとすれば、集めた情報の順序やつながりをまとめる… それが OneNote の機能の見せどころです。
複数のセクション - 「章」と考えればいいでしょう - の順序を入れ換えることができる機能
そして
1つのセクションの内部に並べたタイトル - 「見出し」と考えるといいと思います - の順序や親子関係の入れ替える機能が、本文のつながり - 前後関係 - を決めることになります。
前後関係をまとめ整理するという意味で見れば、ノート(本文)を別のセクションに移動することだってできます。
どんな情報をどんな形式で記録・保管するか - 日常的に言うならば、文書ファイルはMS-Wordで、表計算やグラフを描くならMS-Excelでとデータの形式に合わせてソフトウェアを自然に切り替えていることを思い出してください。
そして、MS-Word でもOneNoteと同じように「本」のような情報のつながりを確かめながら「ブック」を作ることはできます。けれど、前後関係をこれほど簡単に入れ替えることはできません。
OneNote はただのノートアプリではありません。
ノートアプリと呼ぶには手順も使い勝手も複雑すぎます。
ノートアプリの機能をまとめ、そのノートをファイリングしたりバインディングしたりしてまとめるアプリ、それがOneNoteです。
自叙伝でも書いてみませんか?^^