仕事仲間とのつながりは、手順だけ・気配りだけではだめ?? シンプル イズ ベストを目指したいから

繊細で分かりにくくても、大切なもの

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私自身はあまり好きではない言葉でしたが、その昔「気配り」という言葉をあちこちで見かけた時代がありました。「思いやり」でもなく「気遣い」でもなく「気配り」。この微妙なニュアンスが味噌なんですね^^;

感謝の気持ちを表す言葉に「お気遣いいただきありがとうございます」というような表現があることを考えると、「気遣い」というのは結果的に相手に直接・間接に伝わるもの・伝わるもの、受け取れるものというようなニュアンスを感じますね。

もしそうだとすると、「気配り」の方は思いがそこにあるということとか、その思いにしたがってこんなことをやったということを相手に感じさせずに相手を大切にすることを言うのでしょうか?
大切にするのは相手の気持ちだろうということは分かるのですが、いずれにしても、意味のむずかしい言葉だということに間違いはなさそうです。

人によって理解や解釈が違う - そのブレ幅があまりに大きくて扱いずらい… それがこの言葉があまり好きではなかった一番の理由なのですが…

どんなところでも学べる “気配り”!?

たとえば -
東京都心は22日の午前10:00を過ぎたあたりから雪が降りはじめ、夕方を待たず、15:30 ごろには歩道一面が白くなり、夜19:00になると足首から靴の中に雪が入り込むような場所もあるほどでした。

天気予報では “お昼の12:00ごろから降り始めた雪は、17:00~18:00 から 20:00~21:00 くらいの帰宅の時間帯にピークを迎えるおそれがあるのでご注意を” とのことでした。

それが 10:00 には降りはじめ、12:00、13:00 と強さが増す一方。14:00を過ぎようとするころには周囲の建物の屋根だけでなく、人が行き交っている表通りの歩道もところどころ足あとがくっきり残るほど積もりはじめ、気象庁の情報を見ると、私が働くオフィスがある地域一帯に大雪警報が出されていました。

さてここで、社内のそれぞれの部署を任されている責任者、あるいは社員の勤務状況の管理を任されている者がいたとしたら何かするべきことはないでしょうか? 時計や雪の降り方、注意報・警報の出されている状況、さらには交通機関の運行情報などを確認するほど、朝7:00, 8:00 に確認していた天気予報の情報より状況は悪くなっていたのですが…

帰宅を即すかどうかの判断はだれがするのか

帰宅困難に陥るおそれがあるから交通機関が正常運転できているうちに早めに帰宅しなさい… そんな判断と指示をするとしたら、どの部署が行うのでしょう? 各部署の部門長でしょうか? 防災管理責任者がいればその人でしょうか?

そういう判断をする担当というのは必要なものだろうと思うのですが…

判断が連続するところには手順と気配りが必要

社員の安全 を確保することを中心に考えようとすれば、

  • その日の製造・顧客対応を途中で切り上げ、売り上げを確保できなくなる
    (しかもその損失を取り返すには別の計画が必要になるかもしれない)というデメリットと
  • 製品製造・顧客対応のループをより少ない損傷で翌日からまた回すことができるというメリット

が生まれるでしょう。
前者はより直接的なもの、後者はより間接的なものと言えそうです。

製品の製造や顧客対応 を中心に考えようとすれば、

  • その日計画されていた作業が完結でき、売り上げが確保できるだろうというメリットと
  •  社員の安全な帰宅が確保できないとなった場合、
    • 宿泊場所の確保
    • 社員の食事や着替えの確保
    • 家族への連絡
    • 場合によっては、精神的なストレスの軽減が必要になるなど
      デメリットの範囲を絞り切れないという二重のデメリット

が生まれるでしょう。

つまり、社員の安全を中心にした対応は会社側が、社業の継続を中心にした対応は社員の側がそのとき発生するデメリットに対応しなくてはならないという事態が発生するのです。

社員の安全を中心にした対応をする場合も、社員を帰して終わりというわけにはいかないでしょう。
たとえば…

社員が進めている仕事の状況

  • その日の製品製造・顧客対応の予定を変更するために必要な、関係する担当・協力者(会社)への連絡
  • 日程の変更と連絡(今日の状況+明日の状況)
  • 損害が予測されはしないか、その損害・相手の不利益を防ぐための対策

社員の勤務状況・待遇に関係する確認

  • 退社する時間を何時とするか
  • その日の勤務時間はどういう扱いになるか
  • 安全・正常に帰宅できたかどうかの確認をどうするか など

対策を進め、社員が社内にいる間に進める確認

  • 気象情報や
  • 交通機関の情報 の確認や
  • その情報の配信 など

そしてそれぞれの情報をだれが集約して判断を下すかという、情報伝達 - コミュニケーション - の手順はどうするか。

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こうして挙げてみただけで分かるだろうと思います。
文字通り、判断が連続するところには必ず手順が必要となり、その手順と手順がスムーズにつながっているか、もしつながりにステップ(段差や隔たり)があるときにはそのステップをよりスムーズにつなごうとする配慮が必要だということが。

その「配慮」は、100%では足りません。社員の安全・会社の利益をそれぞれ100%に近いレベルで確保したいから、その守備範囲は120%であることが望ましいのです。

定義しきれない守備範囲をカバーする - それこそ、気配りと呼ぶ方がいいように思うのです。

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