マネージメントの意味を確かめる

コミュニケーション - “分かち合う” という理想

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経営とかマネージメントの視点からでもコミュニケーション - 人と人の間で意思を伝え合う - というものを考える、考えてたどり着くものは、私たち言葉を相手にして仕事をしている者がたどり着くものと同じなんだなと思わせる言葉がありました。

コミュニケーション成立の条件

コミュニケーションを成立させるのは受け手である。内容を発する者、つまりコミュニケーターではない。彼は発するだけである。聞く者がいなければ、コミニケーションは成立しない。
…「マネジメント」

出典:P.F.ドラッカー 氏著・「仕事の哲学 (ドラッカー名言集)

伝える & 受け止める がセットになんだ

私は翻訳を仕事にしていますが、「伝えようとする人の言葉を別の国の言葉に置き換えるのが翻訳」だという感覚からスタートしていたように思います。そして、長年の経験のあと、最近になって感じているのは「伝えようとする人の言葉を別の国の人に伝えるのが翻訳」だということです。

「置き換える」という感覚は、どう解釈するかは受け止めてくれる人に任せなくてはいけないという感覚です。受け止めてくれる人に任せるために、伝えようとする人の言葉を正確にもう一つの言葉に置き換えるという感覚です。

ところが、「置き換える」だけではよい翻訳にはならないのです。翻訳をしたいと仕事を持ち込んでくれるクライアントが望んでいるのは「置き換える」ことではなく、「伝えること」なのです。もちろん、オリジナルの意味を正確に伝えなければなりません。

言い換えれば、単純に言葉を置き換えるのではなく、正確に意味を伝えられるよう正しい言葉を選んで文章を組み立てるのです。何を伝えたいと考えているのかという発信する側と、きっとこう感じるだろうという受け止める側の感覚の両方が重なる言葉を選ぶ - そんな感覚でしょうか。

“100%ではない! ” という優しさとたくましさ

もの文字にしても、音声にしても - 書き言葉でも話し言葉でも - 言葉は伝えよう、伝えたいという思いのかけらなんだと私は思っています。

伝えたい、伝えようと思っていても、その思いそのものではない… だから、かけら

同じように、受け止めたい、受け止めようと思っても、相手の思いそのものではない… その意味でも、かけら

そんな意味です。

 

マネージメントが人と人の間で行われるものだと理解できなければ

「そのものではない」というのは -
そういう不確かさを許す優しさ、ふところの深さを持ちたいという意味であり、
そういう不確かさに耐える賢さ、たくましさを身に付けたいという意味です。

生活のかかった仕事、その仕事を左右するマネージメントの中に、そういう不確かさや曖昧さはあるはずもないとか、あってはならないと考えているとしたら、たぶんその人はマネージメントを知らず、マネージメントが出した判断に従って自分の仕事があるのだということにも思いが至らない人のような気がします。

逆に -
部下は、マネージメントが出した判断に従って言われたとおりの事をやり、求められる結果を出せばいいのだという考えがあるとしたら、たぶんその人は現場を知らず、現場の担当者からの報告で自分の判断が成り立っているのだということにも思いが至らない人のような気がします。

ドラッカー氏の言葉は、コミュニケーションがマネージメントや現場の仕事に必要なツールだから、使い方を間違えてはいけない! と言っているように響くのですが、私の感覚では、
マネージメント = コミュニケーション =(現場の)仕事

私のこの感覚は、マネージメントされる側 - (現場で)仕事にあたる者、つまりは従業員の側の感覚が強いかな? と感じます。何と言っても、現場にいた時間の方が圧倒的に長いので。

ただそれだけに、マネージメントはコミュニケーションなしには成り立たないだろうと思うのです。

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「分かち合う」あるいは「共有する」という意味のcommunicare(コムニカレ)、そして「共通」「共有」「分かち合い」という意味の communis(コムニス)- どちらもラテン語 - を語源に持つといわれる communication(コミュニケーション)。

人と人の間の対話はよく、キャッチボールにたとえられますが、良く伝える・受け止めるという2つがいくつもつながったものがコミュニケーションだとすれば、そのコミュニケーションなしにcommit(コミット)(責任をもつ・約束する)することはできないし、community(コミュニティ)(共同体・一般社会)を作ることもできないだろうと思うのです。

to be continued …

 

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