モチベーションとディレンマ

自分のキャリア、あるいは自分の人生にどんな意味を持つのか - 今やっていることが意味があることなのか、無駄なことなのか、そんな迷いを感じながら暮らすのは辛いことです。

これまでの自分たちの仕事を見直しながら、より納得度の高い、やり甲斐のある仕事、あるいは仕事のやり方を目指そう - そうした組織改編の目的や目標は素晴らしいもののはずですが、その改革の活動の中で、多くの仲間が自分の立ち位置に迷っている - そう感じています。

彼らに、自分の生活、自分の人生の一部に取り組んでいるという集中力を持ってもらい、力を発揮してもらえるようにするにはどうしたらいいでしょう。

その悩みや疑問はどこから来ているのか

たとえば、「仕事環境の見直し」という言葉はどんなことを感じさせるでしょう?
仲間の多くが感じている戸惑いやディレンマは、実は、その言葉の意味をどう捉えるかというところからはじまっています。
つまり、彼らには 「見直す」という言葉が「変更する」という意味に聞こえているのです。それが第1の問題

変更すると何かまずいことがあるでしょうか? 実際のところ、彼らにはそれがよく分かっていません。

変更してしまえば、それまでのようには振舞えなくなります。長年慣れ親しみ、体に染みついた安定した・安心できていた手順を捨てて、新しい環境・新しい手順に慣れなくてはいけなくなります。
しかも、どう新しくなるのか、何が変更されるのかよく分からない - そんな不安と疑心暗鬼の連鎖に陥っているのです。
つまり、そのよく分かっていないということが第2の問題です。

会社の果たすべき責任

この2つの問題の出発点はやはり、その活動に協力するよう求めた会社の「見直し」という方針にあるでしょう。
つまり、職場の仲間たちが迷いや疑心暗鬼を脱するために自分の人生の一部に取り組んでいるという集中力を持ってもらうことが必要だとすれば、その責任を会社の側が果たさなくてはなりません。

実は、迷いの中にある仲間たちの中には、直感的に「もっと分かりやすく説明してほしい」、「取り組みやすく環境を整えてほしい」と訴えている者もいます。

普段私たちが使っている言葉で言えば「周知徹底」ということになるでしょうか。
示した方針が確実に運用できるようになるかならないかを単に社員に任せてしまうのではなく、理解し取り組もうとする社員の理解と相互の関係を整理することが会社の - 上司(管理者)の - 責任だと言えるでしょう。

 

誰のためか

ただ、社員の側は、分からせてもらうのを待つだけで良いのでしょうか?
社員の側が理解力を高める方法はないのでしょうか?

私が感じているのは、彼らは
「自分が主人公だということを忘れている」
ということです。
そのことを彼らに伝えたいのです。

たとえば、会社(雇い主) vs. 個人という視界に迷いや疑心暗鬼を感じているのだとしたら。
今求められている仕事が自分のやりたいと思う仕事かどうか考えるのです。

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たとえば、会社 vs. 社員という視界に迷いや疑心暗鬼を感じているのだとしたら。
今求められている仕事が自分のキャリアアップに役立つ仕事かどうか考えるのです。

社員としてどうあるべきか - その客観的な視野が持つことができて、考え、行動することができればそれに越したことはありません。けれどそこにたどり着くことができずに迷っているのだとしたら、自分を中心にして考えてもらえるようにしようと思うのです。

 

私は経営陣に属しているわけではありません。管理者というわけではないのですが、自分よりも若い仲間たちの迷いが分かるような気がするのです。彼らの年齢を私も通ってきたし、彼らと同じような感覚の中で過ごしていた時期があったと思うのです。その感覚を活かせるのはもしかすると、今の年齢になった私だからできることではないか、そんな気がするからです。