出会ったヒント、それは『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』!?

リーダーの良し悪しを言う前に、会社の意思・方針は明確か?

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昨年春からの1年弱、会社の組織改編に取り組んでいる私にとって、会社の意識と社員の意識をつなぐための大きなヒントになりそうなこんな一節に出会いました。

もう1年以上前に発表されている著書ですが、さまざまのトライ&エラーをしながら過ごしてきたから理解できるアイデアやアプローチ(考え方)がたくさん示された1冊です。

その著書のはじまりにこんな一節があります。

リーダーは誰もが会社に対しての「問題意識」を持っています。しかし、では自分が何をすればいいのかという「課題意識」を持っているリーダーは、残念ながらそう多くありません。
この「課題意識」を強く持ち、自分がやるべきことを常に明確にし、それを実行することのできる人だけが、一流のリーダーになれる --。

出典:阿比留伸二 氏著・「最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする (単行本)

つまり -
リーダーたる者は「課題意識」を持ちなさい、何をすべきかを見極めることのできる判断力・行動力を持ちなさいということになりそうですが…

何よりまず、会社の意思 - 目標・方針 - ありきではないのか

この一節を読んで最初に感じるのは、「なぜ、リーダーの意識から話しがはじまるのだろう?」ということ。

自分が何をすればいいか” が分かるということは、会社が何を求めているかが分かっているということだろうと思うのです。阿比留氏の言葉を借りて言ってみると -

リーダーの「課題意識」: 会社の意思

ということになりそうです。

つまり、リーダーは会社の意思を正確に理解して、(自分は)何をすべきかが判断できる・その判断に基づいて行動できることが求められるということでしょう。

ただこのことを逆から言うと -
会社は自分の意思、何をしてほしいと考えているかをリーダーに正確に伝えなくてはいけいないということになるのではないかと思うのです。

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(c) Can Stock Photo / peshkova

リーダーにリーダーとしての仕事を求めるためには会社はその意思・方針といったものを明確にしておく・伝えること - そのことをこの一節が逆説的に語っているように思います。

これまでの組織改編の活動を通して私が感じてきたのは、

  • 会社が進もうとする方向性・達成したいと考える目標を明確にすること
  • その方向性・目標に取り組むために、(リーダーを含む)社員一人ひとりの役割りを明確にすること
  • その明確化は自然発生的にシステム(約束事や手順のつながり)を求めるもの。特に、意思決定(判断)の責任の所在を明確にすること
  • 一人ひとりの役割り・新しいシステムの構造を社員一人ひとりに共有すること

という4つの必要性でした。

ただ、この4つの必要性は組織改編の取り組みが進むのと同時に、少しずつ形が変わっていきます。
定義が変わってしまうということではなく、約束事や手順 - つまり、意思を伝達するコミュニケーションの回路が複雑になるということです。

言い換えれば、組織の増殖と同時に神経回路が複雑になる… そんな感じでしょうか。この複雑化を防ぐ、あるいは整理していくことが、リーダーにリーダーの仕事を求める前の会社の仕事であって、そのキーワードは単純化だと感じてきたのです。

阿比留氏はこの1冊を

「忙しさの連鎖」から脱却するためのメソッド

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を伝えるための著書だと語っていますが、その著書にもよく似た言葉が語られています。

…「リーダーのための仕事をシンプルにする方法」を紹介します。
「課題解決のメソッド」には七つのステップがあり…

(中略)

根本的な考え方は、物事を「単純・明快」にし、仕事を合理的、効率的に進めるということであり、この本の内容全体に貫かれています。

私自身が時間をかけてたどり着いた単純化の必要性とどこか通じるものがあるのではないか - そんな期待を持ちながら、この1冊を学び・実践してみようと思うのです。

to be continued …

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