ひとつの目標を目指すということがイメージできているか

後輩(あるいは部下と言ってもいいでしょう)が与えられた仕事をこなせるようになりたい、あるいは先輩のその技術を身につけたい - そんなふうに、仕事に取り組む目標を持つことができたとして、
そして上司(あるいは先輩)が、そんな部下の目標を達成させるために自分の持つ経験やノウハウを身につけさせようとする…

ちょうどスポーツするアスリートとコーチのような部下と上司の関係というのは理想に過ぎないでしょうか。あるいはすでに、そうした信頼関係で仕事に取り組めている人たちもいるでしょうか?

趣味や好き嫌いでやっていることではないのだし、上司(先輩)には上司の仕事があるのだから、そんな教師と生徒のような関係など築けるはずもない… どうも、それに近い意見や言葉に出会うことが多いのですが本当にそうでしょうか?

 

仲間と同じゴールを目指す。それが仕事だとしたら?

ポジションとフォーメーション

先輩(上司)の視線から見たとき、仕事の現場では何が見えているでしょう?

自分と自分が求められている目標 - 達成することを求められている目標 - をつなぐ線を自分の目と目標をつなぐ直線として捉えようとするとその形は になるでしょう。

ところが、求められている目標を見ているのは自分だけではなく、複数の後輩や仕事と仲間(部下)も自分と同じように見ている - 目標という1つの点と、そこに到達しようとする人間の複数の目をつなごうとすると、その形は?
そうです、少し角度を挙げて見るとよく分かると思います、扇形あるいは三角形など特定の形になるのです。

multi-eyesight

「目」を、目標を見る個人の「意識」だと言ってもいいでしょう。仕事に取り組む私たちの言葉で言うなら「認識」。
そして、複数の視点のどこから目標を見ているか - 「立ち位置」と言ってもいいでしょう - その位置を決めるのが個人の「経験」「技術」。同じように私たちの言葉で言えば「力量」ということになるでしょう。

「立ち位置」というのはですから、たとえばサッカーで言えば、フォワード、ボランチ、ディフェンダーといったポジションですね。
仲間それぞれの力量 - パフォーマンス - を考えてポジションを決める、それが私たちの言葉で言う「適材適所」です。

さらに、自分や仲間のポジションやそこから見える目標、そして目標にたどり着くまでの距離やアプローチといった全体を含んでいるのが、それぞれの視点と目標を結んでできる扇形、あるいは三角形などの特定の形 - つまり適材適所はフォーメーションのことです。

先輩(上司)の視線から見たとき、仕事の現場では何が見えているか - それは後輩(部下)の立場から言えば、仕事の現場で先輩に見ていてほしいものと言ってもいいかも知れません。
それは、自分のポジションからでは分からない・見えないフォーメーションの形なのです。

コミットメントという名のゴール

ですから、仕事に取り組む私たちがは

  • ポジションと
  • フォーメーション

つまり

  • 互いの技量をどう認め合っているのかという認識と
  • ポジションとフォーメーション、
    つまり攻撃や守備、そのためにどんなスピード、順序でパスを回すかのパターン
  • ゴール

ひと言で言えばどうゲームメイクするかの意識を合わせること、それがコミットメントなのです。

 

同じプレーヤー? 違うポジション? 目指すゴールは?

仕事の機能的な部分だけをクローズアップすればスポーツ、特にチームプレーで臨むスポーツと基本的には変わらないと言えるでしょう。それでも、スポーツのように単純なものだと思えない! と感じるのは、みんなが同じ意識でいるわけではないからかも知れません。

生い立ちや経験、年齢、場合によっては職歴や勤務形態も違う複数の人間が、それぞれの「良識」と「常識」を頼りに取り組むもの - そんな面があるからです。

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同じピッチに立っているという点では同じプレーヤーらしい。担当や責任範囲が違うという点ではポジションは違うらしい。では、目指しているゴールは同じだろうか? そのコミットメントをゴールの向こうにもう1つのゴールとして重ねて見る目が先輩(上司)には必要なように思うのです。だとすれば…

後輩が与えられた仕事をこなせずに悪戦苦闘している、あるいは自分の技量を仕事に活かしたいと望んでいる - 先輩(上司)にはそんなことに気づける視線がほしいのです。

それは理想に過ぎるでしょうか?