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どこにでもあるネガティブ。なかなか見つからないポジティブ。

「シャツにアイロンがかかっていないと、一日気分が悪い」というのと、「シャツにアイロンがかかっていると、一日気分がいい」というのは、同じ意味のことを言っているのに、イメージはまるで逆に聞こえますね。
つまり、否定的な言葉を使うとネガティブになり、肯定的な言葉を使うとポジティブに聞こえるという単純なことなのですが、こんな簡単なことに気がつかない人が意外に多いものです。

職場で「このアイデアはいまひとつだな」と言われたら、自分の意見が否定されたようでいい気はしませんが、「このアイデアはあと一歩のところだね」と言われたら、及第点に近いのだろうと希望が湧いてくるのではないでしょうか。

出典:保坂 隆氏 著・「精神科医が教える50歳からのお金がなくても平気な老後術 (だいわ文庫)

定年を迎え、現役を退くような年齢になったら、人づき合いを大切にして心豊かに暮らせるようにしよう… そんな提言を綴った本ですから、少々切り口が違っているかな? と思うのですが、そういう年齢になってからでは、ここに語られているように、ネガティブからポジティブに切り替えるということは簡単にはできないかも知れないなと、少々悲観的になってしまいがち - このネガティブがダメなんだよ! という話しだとは分かっているのですが^^;

 

ネガティブを前に進むエネルギーに変えるには

今、私は会社の中でこの春から続いている組織改編の活動に取り組んでいるのですが、最近になって一番大切かも知れないなと感じているのが、このネガティブとポジティブの切り替え - 正確に言えば、ネガティブからポジティブへの切り替えと言うべきですが、どうして私たちはこの切り替えができないのだろうな? と感じることがとても多いのです。

会社によって社員たちの反応や取り組みの姿勢というのはずいぶん違うのだろうな… と思ったりしますが -
何と言っても私たちは「いつもどおり」とか「これまでどおり」でいたいものなのかなと感じます。

その昔、別の会社で品質ISO (ISO 9001) の認証取得のための委員会に参加した時もそうでした。
会社をあげて取り組むのだと社長の宣言があるにも関わらず、取り組みを促進しようとする委員会を相手に徹底抗戦(?) すると言わんばかりの感情論が出たりするのですね^^;

2つのパターン。2つのネガティブ。

ネガティブからポジティブへの切り替えが必要なシチュエーションは大きく分けると2つあるようです。

1つは、そうした抵抗勢力という名のネガティブへの働きかけ。そしてもう1つは、取り組みを進めるグループの中にある温度差 - 改善しようとする思いのエネルギーがあるがゆえに生じる批判力という名のネガティブへの働きかけです。

「やらない!」「やりたくない!」という、生粋の? ネガティブが相手なら働きかけ方ははっきりしています。ネガティブとポジティブの間にははじめから段差がありますから、感情論に流されたりしないように気をつけることは必要ですが、改革にポジティブであるという姿勢にぶれがなければいいわけで、分かりやすいのです。

ところが、同じポジティブ同士となるとちょっと話しがむずかしくなります。
自分もそうだったなぁと感じるのは30代の仲間のぶれのなさです。そのぶれのなさは、ややもすると頑なさと表裏一体 - つまり、相手の意見を聞くということがうまくできず、結局は自分の意見で相手を押しまくるという傾向になるのです。

自分の考えを自分の言葉で伝える - その意味では問題はないのです。相手の考えを自分の言葉で聞こうとするので、相手の言おうとしていることが分からないということになるのです。しかも、頑なということは、譲歩するということを許さないということです。

譲歩というのは、自分の考えを無くすとか変えてしまうというネガティブでしかないという心理がはたらくのです。自分の意見を控える・まず今は相手の意見に耳を傾ける - それも立派な・ポジティブな譲歩なのですが、それができない。できないというより、そういう意味の譲歩という言葉が彼らの辞書にはないことが多いのです。

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ポジティブ同士で互いの間の段差が小さいものですから、互いの意見をどう調整すればいいかに気づくこともできないのです。

 

思えば、ネガティブからポジティブへの切り替えが必要だと感じているのは、会社を動かす力のある30代の若い仲間同士の間に感じる意見の食い違い、それを調整しきれないでいる彼らに対してかも知れません。そして、生粋の? ネガティブはそれよりも年配の、私の年齢に近いところで見たり聞いたりすることが多いかも知れません。

 

保坂さんの著書は「50歳からの…」 と題されていますから、定年を60歳あるいは65歳とすれば、10年、15年前から意識して自分を訓練しておきましょうということでしょう^^; 若い仲間を見て教わっているネガティブの正体にできるだけ早く気がついて、もう一つの視点からものを見ることができるようにしたいものです。