スポンサードリンク

100年ライフというものが、どれくらい自分自身に関わることか - まだどこかピンとこない感じがしながら読み進めてみると、生きるということをもう一度見直しておこう - そういう姿勢なしにその先を考えることはできないなと感じます。

寿命とか長寿、生活とか仕事というものは、ああそうか! と分かることができるほど簡単なものではないですね。でもだからと言って、そのまま!? にはしておけない、どこかでちゃんと見つめておけないものかと思いますね。

 

100年ライフは自分にも関係があるのだろうか

自分の100年ライフ、想像くらいは

この著書を読んでみると、その入り口近く、特に最初の3つ4つのセクション

  • 序章 100年ライフ
  • 第1章 長い生涯
  • 第2章 過去の資金計画

を読んだところで、この著書は私たちの子どもの世代 - 今を20代のはじめとして生きている若い人たちへのメッセージなんじゃないかなという印象を持ちます。

私たちの世代は心構えはできても、生活面を急展開できるものではない、これまでの・今ある力 - 資産 - で自分の寿命をカウントしていく以外にはなさそうだと感じるからです。

…. 平均寿命が長くなればなるほど、貯蓄率を高めるか、より高齢になるまで働くかの一方、もしくは両方が必要とされるのだ。そうなると、長寿という贈り物は一転して厄災の種になる。ほとんどの人は、贈り物を受け取るための対価など支払いたくはない。ただし、こうした現実は本書の議論の出発点にすぎない。金銭面の厳しい現実に対処するために、私たちたちはみな古い常識から脱却し、3ステージの人生という固定観念を捨てる必要がある。

出典:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 池村千秋訳
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

確かに 「古い常識から脱却し、3ステージの人生という固定観念を捨てる必要がある」 というのは間違いがなさそうです。

3ステージの人生というのは、「教育→仕事→引退」 で成り立っていた人生だと説明されていますから、この固定観念を捨てる、あるいは間違いなさそう、ということは社会の構造や約束事そのものが変わらざるを得ないだろうし、変わってくれなければ困るということになります。

たとえて言うなら、年金の受給年齢が60歳から65歳、さらにはもっと高齢に… という議論が進んだり、定年退職の年齢が55歳から60歳、65歳、あるいはさらに高齢に… という検討がされたりと例はいくつもありますね。

こうした、今の私たちが直面している “金銭面の厳しい現実” は当事者の私たち自身にも予測や対処がままならないものになっている気がします。

金銭面の現実が予測や対処がままならないのに、これまでの常識を固定観念と呼び、切り捨てなくてはいけない - このあたりの切なさを埋めてくれる答えはないものだろうかと思うのです。

 

私たちの両親が現役だった30年40年前、この著書に語られているような個人の生活の未来像を共有することがあったらどうだったろうと思ってしまうのですが、今より30年40年前は、個人の生活の未来像を意識するより、もっと大きな社会とか景気、経済のことで夢中だった時代だったように思います。

もっと多きな社会の方向性が決まれば、個人の生活の方向性も自然と決まる… そんな価値観があったのではないかと思うのです。それも、悪くなる方の価値観よりは、”良くなるはず” という価値観が。

つまりは、社会から個人へ?! とトレンドが変わってきているんだよというところでしょうか?

 

気をつけて読み解かなくてはいけない内容

端的に言えば、若い人ほど長く生きる可能性が高い。10年ごとに平均2~3年のペースで平均寿命が上昇していることを考えると、2007年生まれの50%が到達する年齢が104歳なら、10年前の1997年生まれの人の場合、その年齢は101~102歳という計算になる。さらに10年前の1987年に生まれた人は、98~100歳だ。1977年生まれは95~98歳、1967年生まれは92~96歳、1957年生まれは89~94歳となる。

この話しは、平均寿命が長くなっているから、統計的に考えてみるとこんな平均寿命になるだろうという話しです。

ただ、寿命が長くなるということがそのまま私たちの生活や仕事、家族観や仕事観とイコールではありません。だからこそ、著者はこのあと

  • 老後の生活資金をどれくらい確保したいか?
  • 貯蓄や投資の利回りはどれくらいか?
  • 勤労時代に所得がどのくらいのペースで伸びるか?
  • 何歳で引退生活に入りたいか?

という問題を年代の違う3人の登場人物それぞれで検証することによって、人生が長くなることがどんな影響をもたらすのか を分かるようにしようとしています。

 

その3人の登場人物 - ジャック、ジミー、ジェーン - の誰が一番自分に近いか。
そんなふうに単純・端的にストーリーをたどってみるのもひとつの方法かも知れません。

スポンサードリンク

ただ、この著書に正解を求めてはいけないということは気をつけなくてはいけないだろうと思うのです。

ひとつの切り口から観察して確認できたことを示してくれている - ひとつの切り口から です。
その切り口がいくつも示されているとすればその複数の切り口の、確認できたことをどうつなぎ合わせるか、そこに自分にとっての - 個人の - 正解があると感じるのです。

to be continued …