努力できる人になれる? - 今だから分かる私たちの正体

知識を味方にできるかどうかは自分次第!?

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それでなくても分からないことが多い私たち自身のこと。けれど、「脳」の機能や働きって、知れば知るほど面白いなと感じることがたくさんありますね。

私は、「自分でいる」ということにあまり迷いがなくなっているかな? それって年相応のことなんだろうか?? それとも私に特徴的なことなんだろうか? なんて思っているのですが、みなさんは自分とうまく話ができていますか?

今だから分かる私たちの正体

血液判断のように性格やものの考え方をいくつかのタイプに分けて人間の種類? を分けてみるなんていうのは、自分や人を分かりたいという願いを実現するために作り出された方法のような気がするのですが、「脳」そのものが持っている特徴とか働き方、「脳」にとって自然なこととか不自然な(無理な?)こととかを知るという捉え方をしってみると、タイプに分ける前の自分(人間)のことが分かるような気がして不思議さがまします。

脳科学者の中野信子さんが著書の中でこんなことを語っています。

じつはさまざまな研究により、人が努力できるかどうかの多くは、「生まれつきの才能」で決まってしまうことがわかっています。つまりは努力する才能に恵まれた人もいれば、努力する才能に恵まれない人もいるというわけです。

(中略)

まとめると、何かを行うことで生じる報酬や成果を感じる脳の機能が高く、かつ損得を冷静に計算する機能が鈍い人こそが「努力できる人」。逆に何かを行うことで生じる報酬や成果を感じる脳の機能が弱く、損得を冷静に計算できる人が「努力できない人」と言えます。
つまり、努力できるかできないかは、本人のがんばりというよりも、脳の構造の違いによるところが大きいことがわかったのです。

出典:中野信子さん著・「あなたの脳のしつけ方

タイプ分け” の意味もずいぶん変わってくると思ませんか?^^;

でもご注意を!! 中野さんの話しはこのあとも、そんな脳の特性を活かすにはどうればいいか… と続いていきますから、この一節だけで終わりにしないでくださいね。

私が言いたいのは、
努力することが人として正しいと言われていた時代があったはずなだよね、ということなのです。誰もがそう言われていたのです。こういう脳科学? の世界から見た知識にふれると「この間までのあれは何だったんだ?」 と思い出されることがあるなということ。

  • 忍耐強くあれ!
  • 勤勉であれ!
  • 人には優しくあれ!

そんな教えといっしょに

  • 努力すべし

ということを言葉を変え、シチュエーションを変えて言われることが多かったのです。とても極端な言い方ですが、努力していれば・努力しさえすればよかった、認めてもらうことができたと言ってもいいくらいです。

だから(というべきでしょうか)、そう言われたって努力できないものはできないという人もいたのですよね。「できない」と「やらない」の間には大きな差があると思いますが、「できない」も「やらない」も、差別的に扱われたものです。

その頃は中野さんのように「脳」のことを研究し、確かめられた事実を語って教えてくれる人はいなかった。
努力するかしないか、努力できるかできないかは「脳」が本来持っている性質で決まっている!?? なんて想像さえしなかったのです。

努力しないことの言い訳をして何になる!! なんて、昔の人の言葉が聞こえてきそうな気さえします。

それくらい、今の私たちが自分を知ろうと思ったら、そのための情報が身近に、本当にたくさんあるんだなぁと思うのです。多すぎて、どれを信じればいいのだろうかと迷いますよね^^;
もしかすると、知ることすべてを是としていいのかな? と考え込んでしまう人もいるかも知れませんね。

みんなで「1つの知識」なんだとしたら

中野さんの語る努力や脳の話しは、まったく別の話題も思い出させてくれます。

人工知能のことを教えてれる、松尾 豊さんの言葉です。

人間は社交性を持った生き物である。ひとりでは生きていけない。人ひとりの脳では、ものごとの特徴表現が次々に学習されているが、人間社会は、こうした個体がまとまって社会を作っている。その意味を人工知能の観点から考えるとどうなるだろうか。

(中略)

人間の社会がやっていることは、現実世界のものごとの特徴量や概念をとらえる作業を、社会の中で生きる人たち全員が、お互いにコミュニケーションをとることによって、共同して行っていると考えることもできる。

出典:松尾 豊 氏著・「人工知能は人間を超えるか
ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

つまり、たとえば、中野さんが共有してくれる知識で私の中の何かが変化したり、それこそ迷ったりすることがあったら、その迷いを解決するためさらにお手本にできる誰かに出会えばいい。その言葉や行動にふれてみればいいということになるでしょう。

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これってどうも私たちがいるインターネットの世界のことを言っているようでもありますね。

さて、中野さんの教えてくれる世界の話し、もう少し進めてみませんか?

「努力できないこと」も、1つの才能である

そして、その先へ

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