カリウム コントロール - 腎不全の家族に寄り添うには

慢性腎不全と診断された家族に寄り添うには

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人工透析をしなければ…
と義母に病気を慢性腎不全と診断してくれた主治医は、それと分かる言葉を一言も口にはしていないようですが、義母のQOL (Quality Of Life) の隅々に気を配ってくれている… そんな気がしています。

義母本人は人工透析は受けないと決めている - けれどできるだけ平穏に最後に向かいたいという義母の気持ちのすぐそばにいてくれる… 月に1度程度の頻度で診察をし、経過を見守ってくれているだけなのに、主治医への信頼が義母の毎日を支えてくれているみたいです。

カリウム コントロールの大変さ

関東でも厳しい寒さに気をつけて暮らさなくちゃ… と言ってきた去年から今年にかけてのこの冬。
庭先にふきのとうの姿を見つければ、そのほろ苦い味を思い出しただけで春を感じるものですね。
「やっと春が目に見えるようになってきたんだね…」と。

腎臓が元気でいてくれれば、ふきのとうなら、健康のためにもと天ぷらにして味わいたくなるのですが、義母の場合は、それもためらってしまうようです。それと言うのも、主治医から、「カリウムの取り過ぎに気をつけましょうね」という一言をもらっていたからですが…

腎機能が健康なら健康維持のためのカリウムだけれど

主治医に教わったのは -
カリウムそのものが腎臓にダメージを与えるとか悪さをするわけではないということ。

義母は人工透析を必要とするほど腎臓の機能が下がっています。そうすると、余分なカリウムをしっかり体のそとに排泄することができなくなり、カリウムが体の中に残って血液に含まれるカリウムの濃度が上がってしまいます。

血液に含まれるカリウムの濃度、その正常値というのは 3.5~5.0 mEq/L で、5.5 mEq/L を超えると高カリウム血症と診断されます。カリウムの血中濃度が上がると不整脈や心不全など命の危険も高まってしまうというのです。

多くの野菜 - 特に、葉野菜 - に多く含まれるといわれるカリウムは、食材を湯がいたりすると煮汁に流出してしまいます。ですから、「カリウムの取り過ぎに注意しよう」という義母は、「野菜のカリウムは煮だして」と教わっているそうです。

野菜の煮汁をいったん捨てるのですね。
ただ、多くの野菜料理はその煮汁からアクを取ったりしてから味付けしますね。野菜らしい風味が溶けこんでいるからこその美味しさは煮汁あってのものなのですから、その煮汁を捨てて… というのは気持ちの上でも辛い、がっかりなものだろうなと思います。

カリウムやナトリウムが体のために働ける状態なら

カリウムといえば、干したヒジキと乾燥わかめ、刻み昆布も優れものですね。切り干し大根やパセリなんかもカリウムが豊富な食べ物だと思います。私は長年、グリーンスムージーを愛飲していますが、緑黄色野菜=カリウムと言ってもいいほどのイメージがあります。

カリウムという栄養素を意識することはあまりないような気がするのですが、カリウムが豊富な食材というのはそのほかにもいくらでもあげることができます。

朝食でよく口にする100%ジュースとかバナナ。麺類もそうですね。葉野菜だけでなくてなすとか白菜とか、里芋も。肉類や魚、中でも刺身は注意しないと… と言われます。

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自分のことを自分でやろうとする義母には、ですから本当に頭が下がります。
またそれだけに、食べたいものが食べられない… という義母の嘆きが分かるような気がするのです。

自分でレシピを考えるのは心理的にかなりの負担らしく、義母は今、少しの割り合いのようですが栄養士によるメニューと献立のサービスを利用しています。カロリー計算や糖尿病患者用の食事など、オプションがさまざまにあるのですね。

腎臓が健康なら体のためになるはずのカリウムが、実は私たちの周りにはたくさんある - それが今の義母には辛さになってしまうかも知れません。けれど、野菜好き、食べるの大好きな義母が満足できる野菜料理、食事を提案できるといいんだがな… と感じるのです。

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