ベランダ・ガーデニングだからこその工夫

マンションのベランダは夏場の日照、温度管理に注意しましょう

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何より、環境にあった

マンションのベランダはどんな場所か

recognize the relation between soil and temerature
(c) Can Stock Photo / gajdamak

マンションのベランダでのガーデニングでも、気を配らなければならないのが気温風通し、そして日照4点セット - 地面に植えてのガーデニングと変わりません。植物を扱うとき、この4点セットはどれも欠かせない要素ですが、苦労されていませんか?

植物は与えられる場所を自分では選べず、文句も言えません。植物が生きる条件を整えるという意味で、マンションのベランダというのは庭付きの戸建て住宅とは少し違う配慮や工夫が必要です。

根が蒸れることを防いでやる

中でもマンションのベランダの日照と風通しには十分に気を配らなければなりません。
コンクリートやタイル、窓ガラスといった高温になりやすい素材で囲まれた空間だというだけでなく、エアコンの室外機が置かれていることがほとんどですから、夏場は真夏日、猛暑日と予報の温度より高くて不思議はないと思って対処してやるようにしなくてはなりません。

マンションは多くの場合、ベランダは南向きのことが多いですから、外気温が日常的に22度を超えやすくなる5月ごろから6月いっぱい、8月中旬から9月いっぱいあたりは直射日光に配慮をしましょう。
半日影のような環境を好む植物がしっかり直射日光にさらされているということがないように。

そして7月から8月中旬くらいの夏本番の間は、太陽の高度が高く、直射日光ということはなくなるかも知れませんが、日中、建物そのものの外壁は高温になりますし、夜になってもエアコンが回っていれば高温の排気にさらされます。

大型のガラス窓の直近やエアコンの室外機からの排気がかかる場所を避けることが必要です。鉢やプランターはベランダに直置きにせず、すのこや台に載せてベランダの熱を伝わりにくくしてやるといいでしょう。

鉢やプランターが直接高熱にさらされないよう、鉢やプランター自体を二重にして使うという方法もあります。植物の根は鉢・プランターの中の土に包まれているわけですが、水やりをした水を含んだ土に熱が伝わりにくいようにしてやることで、根が蒸れることを防ぐことができます。

そう、植物の根を包む土、その土が入っている鉢やプランターが外気にさらされているという点が、夏のマンションのベランダでガーデニングしようとするとき、まず最初に覚えておくべき点、配慮すべき点なのです。

その上で、土の保水性、排水性 - どれくらい水持ちが良いか、どれくらい水はけが良いか - を確保できるような土を用意してやることが必要です。

陽射し、気温と土の関係を知ろう

保水性と排水性 - 保水性が良い、水持ちが良いということは一度やった水が長く残り乾燥しないということ。排水性が良いということは一度やった水が長くとどまることなく乾きやすいということですから、相反する性質だということが分かると思います。

私たち自身の体で考えてみても分かるかと思いますが、水を飲み過ぎればお腹の調子が悪くなりますし、水分が足りなければ熱中症の危険が高まります。
要するにバランスが大切なのです。

昼間の高温にさらされる時間を考え、根が蒸れる危険を避けるために、

  • 水やりはできる限り朝の早い時間帯に
  • 気温が25℃を超え、30℃に迫るような時間帯になってからの水やりはしない
  • 鉢やプランターの土が十分に水分を含んだような状態で直射日光を浴びないようにしてやる

など、みなさんも気をつけておられるだろうと思いますが、その前に、植えてやる鉢、プランターにどんな土を使うかを意識しておくようにしましょう。

たとえば培養土は、赤玉土 : 腐葉土 を 6 : 4、さらに有機石灰を0.1程度加えて混ぜ合わせた配合がよいなどと説明されていることが多いと思いますが、赤玉土や腐葉土はそれぞれどんな性質の土なのかを知っておくのです。その上で、

土の種類 どんな種類の土をどう配合するか
土の量 根の大きさに対してどれくらいにすればよいか(選ぶ鉢のサイズが決まります)
保水性
(排水性)
鉢の底石の分量(鉢のサイズに対する厚さ)をどの程度にすればよいか

といった点を意識して土を配合したり選んだりしてやることが大切です。

特に、土を新しくした場合には水のはけ具合、土が乾いていく様子に気をつけましょう。「土の表面が乾いたらたっぷりと」と水やりの説明がありますが、土の配合と平均気温のバランスによっては、土の表面が乾いているように見えても鉢の中には水分が多すぎるほどに残っているという状態もあり得るのです。

また、「たっぷりと」というのうはどれくらいの量なのかも同様です。

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一度やった水が長く鉢の中に残っているのは良くありません。より新鮮な水を与えられるのが良いのです。どれくらいなら「残っている時間、日数が長すぎる」ということになるのでしょう。

平均というのうは簡単に言えるものではないと思いますが、私の経験では、夏場は

  • 1日に1回たっぷり(鉢の底からやった水が流れ出る量)やるペースは、かなり乾き度が高いと言えるでしょう。
    そうした乾燥に強いタイプの植物が日中、水分が足りないという状態になると、葉を折りたたんだり、巻きこむようにして外気に触れる面積を小さくし、水分の蒸発を防ごうとします
  • 2日に1回たっぷりやるペースは、比較的水持ちが良い土と言えるでしょう。
    • 乾燥を好むタイプの植物にとってはこのあたりが多めのペースで、これ以上頻繁の水やりはちょっと苦しくなります。
    • このペースがちょうどいいタイプの植物が日中、水分が足りないという状態になると、葉の先が下に向いてげんなりとした様子になるでしょう。

経験的にはそのあたりが夏場のマンションのベランダでの水やりのタイミングではないかと思いますが、気温風通し、そして日照4点セットのバランスによって違ってくるということをもう一度確認しておきましょう。

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