記憶に刻まれた名作

1979年ですから、もう38年も前の作品。
そんなに時間がたっているのに、ラストシーンが鮮明に記憶に残っている作品、それが『チャンプ』です。

息子にチャンプと呼ばれる父親役を演じるのはジョン・ヴォイト。本名がジョナサン・ヴィンセント・ヴォイトだという話しより、女優のアンジェリーナ・ジョリーのお父さんだという話しの方がぴんとくるかも知れませんね。アンジェリーナは1975年の生まれですから、この作品が取られたころ、彼女は4歳だったのです!

息子のTJを演じるリック・シュローダーくんにとってこの作品はデビュー作だったのですが、ゴールデングローブ賞新人賞を受賞。わずか9歳だった彼の演技がどうだとか、新人賞がどうだとか、解説者よろしく批判的な目で見るのではなく、ちゃんと彼に感情移入して見てほしい映画です。

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余韻の中に感じるものは

TJという息子を真ん中にしてみたとき、息子を残して夫のものから去ってしまった母親のわがままが切なく感じられるでしょうか。家族の形を守れなかった父親のふがいなさを感じるでしょうか。

TJを鏡にしてみたとき、リングに立つチャンピオンの雄姿を見せなければと考えた父親の悲しさを感じるでしょうか。

 

どの親にとっても、子ども天真爛漫な笑顔と素直さが最高の歓び、幸せであることは間違いないでしょう。
疑うということを知らずにただ信じる - その気持ちも、子どものその気持ちに応えたいと望む思いも、まっすぐに受け止められるだろうか… 映画に描かれたフィクションなのだと冷めてしまわずに、そのとき感じた思いと対話してほしい - それほど胸を揺さぶられるストーリーです。