木工のアイデア - 釘・木ねじなしで固定するデザインの基本

奥+左右の3つの壁を頼りに固定材をデザインする

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幅110cm×高さ50cm、重さがおよそ4kgという大物の額縁 - もともとは、リビングの壁にかけて飾れるなと考えていたのですが、そのとき一番気になるのは地震対策。

しかも、わが家のマンションは柱や鴨居がないデザインですから、壁掛けとなればモルタル地の壁に直接アンカーボルトを通す大工事!? が避けなられない。
そのドリル工事を避けたいがためにリビングの壁を断念して見つけた場所は、玄関の下駄箱の上のスペース。

このスペースの奥と左右の壁と上下の収納棚の底板・天井板の合計5つの面を頼りに、額縁を釘・ボルトなしで固定しようと思い立ちました。

デザインの鍵はコの字

固定する部材をどう立てるか

部材をコの字に組み、コの字の奥にあたる面と壁で額縁を挟むようにして固定しようというのが今回のデザイン。

固定枠そのものが自立してくれるようにしたいので、左右と奥の3つの面でコの字構造にする必要があります。
このデザイン画は分かりやすさのために奥側の固定板を描いていませんが、固定枠そのものの構造を強くするためには奥側の固定板を加えたコの字構造が欠かせないだろうと思います。

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大型の額縁・固定の原理

このデザイン画に描いてある上下2枚の奥側の横板は、額縁の裏に取り付けた2本の脚を手前から壁に向かって押さえつける働きをします。

デザイン上の課題1

ということは、

  • 固定枠の奥側の板
  • 額縁に付けた脚
  • 上下2枚の横板

が重なった構造になりますから、奥側は、特に上下2枚の横板によって凹凸のうるさいデザインになりかねません。

枠の自立は確保しやすいけれど、この凸凹具合をできるだけスマートにまとめるにはどうするか、それが次の問題になりそうです。

固定する部材をどう固定するか

実は、わが家のマンションは玄関に向かって上下水道、ガス、電気とそれぞれの配線が集中していて、額縁を置こうと考えた下駄箱の上、奥側の壁の内部は上は上階の居住区、下は階下の居住区、そして自宅の配線・配管が通っています。

つまり、玄関周りの壁はかなりの部分が飾りのボード+消音・断熱材で構成されています。要するに、リビングの壁どころかこの設置場所こそボルトや釘を避けたいというわけ。
こうした作業・設置場所の条件を確認しておくことも、材料や工法を検討するときには大事なことですね。

要する、左右・奥、どちらの固定板を壁に固定しようとする場合も、壁に対して釘やボルトを打たない工程方法を考えなくてはなりません。

デザイン画に描いた奥側上下2枚の固定板をどんなサイズにするか、左右の固定板との接合構造をどうするかによって、枠そのものを左右の壁に押さえつけ、その圧力と摩擦を利用して枠を固定することはできるかも知れません。

デザイン上の課題2

その時には

  • 枠を組む作業
  • 額縁を固定する作業
  • 枠を固定する作業

をすべて同時に行うイメージでデザイン+手順を計画する必要がありそうです。

その場合問題になりそうなのは、枠を外し額をかけ替えたい?! と思ったときにどうするか - 言い換えると、枠の固定枠の取り外しとセットで考えなくてはいけないようだということ。

逆に考えれば、額縁を固定する上下2枚の横板と取り付け方をどうするか - それが固定枠を固定するための鍵になるかも知れないということ。

さらに考えてみると…
上下2枚の横板に額縁+枠 両方の固定をさせないとすれば、

  • 枠の固定は奥の固定板
  • 額縁の固定を上下2枚の横板
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と役割りを分けてやるデザインもあり得るということでもあります。

さて、2つの課題と接合をどうするか、デザインを進めてみます。

to be continued …

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