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のこぎりの使い方 - まっすぐに切るには

特別な曲線加工ではなくて、ごく普段の直線加工で使うとき、まっすぐ切れないという悩みはありませんか? そもそものこぎりは直線加工のために直線にできあがっているわけですから、原因は使い方。鋼でできていてもその実、のこぎりは意外と繊細な道具です。その使い方を “構え” と “動き” に分けて確認してみましょう。

MEMO:
目立てを自前でやっているとしたら、話しは少々複雑です。ここではメーカー仕上げの状態のこぎりを前提に考えましょう。

 

まっすぐ切るための “構え”

その1 - 切り口を見る

どうも思ったような線で切れないなぁと思っているとしたら、どう思ったような線でないのか、自分の切り口を確認しながら動かしているのこぎりの軌道修正などしたいところですが•••。まずは墨線と切り口の位置関係を確認からはじめましょう。

まっすぐ切れないという症状は

  • 水平方向の曲がり と
  • 垂直方向の曲がり

どちらの傾向が強いでしょうか?

切り口の確認_目標の線  墨線に沿った”まっすぐ”な切り口
切り口の確認_曲り 切り口そのものは直線だが墨線からはずれた “曲がった” 切り口の例

この例とは逆に、墨線に食い込んでしまう悩みもあるかも知れませんね。

その2 - 切り口の基本を確認する

切り口の確認_墨線と切り口のこぎりで切る動作の基本

  • 木材の切る線(墨線)、身体と目線、そしてのこぎりの位置関係
  • のこぎりそのものの動き

2つがキーになっています
ですから、切り口が曲がるとすればこの位置動きのどちらかが曲がっていると考えるのが、目指す切り口への近道です。

 

その3 - 木材と身体、のこぎりの位置関係を確認する

木材と身体の位置 - 材料に対してどう構えるか - を確認するためのその1として、位置関係を確認してみましょう。

  • のこぎりの向きは 墨線に対して平行(赤の線) = 木材の線(青の線)に対して垂直
    そしてたとえば、
  • 木材の線(青の線)と自分の両目を結ぶ線(青の線)を平行になるように
  • 木材の線(青の線) / 両目を結ぶ線(青の線)と自分の肩の線(みどりの線)を平行になるようにして
  • 右手でのこぎりの柄を握ってみると・・・
のこぎりの構えを確認してみると

水平・垂直を意識して構えてみる

この構えはとんでもなく窮屈で不自然だと思いませんか?

特に視線。この平行・垂直を意識した不自然な構えのまま墨線、つまりのこ刃が木材を切り進む場所を見ていようとすれば、目を右に動かさなければなりません。
そして、のこぎりの柄を握る手首は曲がってしまい、ひじが(のこぎりを動かす方向ではない)外に向いてしまいます。

 

 

 

では、普段の私たちの構えはどうなっているか -

のこぎりを正しく構えると

のこぎりを正しく構えると

のこぎりに限らず作業をする時、私たちは自然とその方向に顔をわずかに回し、墨線と左右の目の距離が同じになるようにして手もとを見ています

さらに、のこぎりをまっすぐ(木材に対して垂直に*1)動かすため、のこ刃の線(赤の線)腕(前腕)の線(灰色の線)が直線になるように構えているはずです。
つまり、右肩を引いて腕の動く道を確保しているでしょう。
顔をわずかに右向きに+身体をわずかに右に開いて構える - それが基本的な構えです。

*1: 常に直角に切るとは限りませんから、墨線に対して水平かと言うべきですね

 

まっすぐ切るための “動き”

その4 - 腕の動きを確認する

なぜこんな確認をしてきたのか - それは、

  • 木材~のこぎりの線は直角、そして
  • のこぎり~(のこぎりを動かす)腕は直線でなければ困る、そして
  • 身体や視線は2つの線(木材、のこ刃)に対して斜めですから、まっすぐ切れるかどうかは腕の動きにかかっている

ということを確認するためです。

あたり前じゃないか! と思いますか? あたり前のはずなのにまっすぐ切れないとしたら、第1に腕の動きが木材に対して直角か*1を確認しましょうという提案だと思って試してください。

その4 - 柄の握る力を確認する

確認しておかなくてはいけないこと - それは、切り口自体が湾曲しているなんてことがないかどうか。切り口自体はあくまで直線でなくてはなりません。もし湾曲しているようなら、それは力み過ぎ - のこ刃を思うようにしようとし過ぎて手、特に手首に力が入り過ぎています。湾曲していないまでも、切り口自体が一直線でなく、ステップがあるような左右にぶれている場合も手首に力が入り過ぎです。

直線で切れているけれど墨線から離れてしまうとか、墨線に食い込んでしまうという症状の時には、体の構えと腕の動きに問題がある場合が多いと思いますが、

  • 腕がまっすぐ触れているかどうか、と
  • 柄を握る手、指に余計な力が入っていないか

をチェックしてみると、一挙に切断面がきれいになるということがありますから、確認してみてください。

のこぎりを握る手_後ろから見ると

握る手と力、柄の回転、切り口の曲りの関係

柄を握る手を柄の方から見たイメージです。私の手と力加減を例にして、自分の手に余計な力が入っていないかどうか確認してください。

切り口自体を直線にするには、のこぎりに仕事をさせるのです - そのため、切るのはのこぎりであなたの腕力ではないということを頭に入れ、切るというよりのこぎりを動かすという意識、のこぎりの柄が手から抜けてしまわない程度に力まずに握り、その力加減(柄の向き、のこ刃の向き)を変えないようにのこぎりを動かすイメージです。

 

 

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私の手は

  • 青の回転矢印: 人差し指側の握る力が強すぎると手の甲に向かって手首が外に折れるように動くために、垂直にしていたい柄(つまりはのこ刃)(赤の線)が左(青の破線)方向に傾きます
  • 赤の回転矢印:小指側の握る力(締めこむ力)が強すぎると手の甲が伸びるように(手の平に向かって)手首が内に折れるように動くため、柄(赤の線)が右(黄色の破線)方向に傾きます

この動きは自然な動きではありますが、のこぎりを使う上では余計な動きです。この余計な動きをさせないようにするのが、力みを取るとるということです。

MEMO:
力加減や手首の動きは人によって違いますから、確認が必要だと感じたら “自分の手、腕の場合は” という意識でのこ刃の向きを観察してみてください。