のみ - ほぞ継ぎを習得するための小さなヒント

手作業で加工するほぞ穴 - キーのひとつは 『底』 !

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ほぞ継ぎ - 手作業のむずかしさは手作業のおもしろさ!

電動のドリルやトリマーを使えばもっときれいなほぞほぞ穴が早く加工できるのにわざわざのみを使おうというのは、やはり自分の手で木を切り、削る手ごたえを楽しむ感覚があるからですね^^

特に、ほぞ継ぎは、ほぞほぞ穴の両方が正確にできて初めてひとつのほぞ継ぎになるわけで、のこぎりにしてものみにしても基本的な技術がしっかりしていないと思うような仕上がりにはなりません。

思うようなほぞ継ぎに到達するためにも、加工を楽しみながら練習を重ねたいですね。

ほぞ_x01 ほぞ穴には、穴を貫通させずほぞの小口が見えないように組む形があります。

一般的には、貫通させるほぞを打ち抜きほぞ、貫通させないほぞを打ち込みほぞと呼ぶことがありますが、まずは貫通させない打ち込み型のほぞを基準として、ほぞ継ぎの技能を高めてみましょう。

ほぞ穴は写真のように、のみを縦に打ち込んで刻み位置を決め、その刻み位置へ向かって斜め横に削ぐようにして掘り下げていきますが、打ち込み型のほぞ穴を手作業で加工をしようとする場合、むずかしいのはほぞ穴の底の部分を平らに仕上げる作業だと思います。

ほぞ_x02
ほぞ_x03
底の仕上げもあわてず、丁寧に進めましょう

プロの方が使うのみには底を仕上げるための底さらえ鑿などという特殊な形ののみもあるようですが、簡単に手に入りそうもありませんし、使い方を教えてもらうこともむずかしそうですから、普段通り、平らな刃ののみで工夫しましょう。

scrape down bottom of mortiseほぞ穴は、材料の側面からみて(図のように)「へ」の字に残すように掘り下げていくのが一般的だろうと思います。
この山形の高い部分に縦(βの線に沿って)に刃の幅の広めののみを数列打ち込んでから、刃の幅の狭いのみに持ち替えて横(αの線に沿って)に切り崩すように作業します。

細かく十字の切り込みを入れるようにαβの方向に切り込みを入れ、底に残った山形を高いところから切り崩していくのです。

打ち込み型の四方胴付きのような仕上げであればほぞ穴の切り口は見えなくなりますから、さほど気にしなくても良いかも知れませんが、底を平らにすることに夢中になりすぎると、のみをねかせ気味に使うことになり、青い線で示している仕上がりの線(墨線)をのみの背でつぶしてしまい、ほぞ穴の切り口が残念な仕上がりになってしまうことがありますから注意しましょう。

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MEMO:
ほぞ穴自体は、中央に向かって逆「へ」の字に掘り下げることもできますが、一般に紹介されているように、中央が高い「へ」の字型の掘り下げがお勧めです。
「へ」の字の方がほぞ穴の内壁を仕上げやすいのです。

ほぞ穴が深くなるほどにのみの刃の動きは不自由になりますが、あわてず少しずつでも確実な作業を心掛けましょう。

What is your idea to chisel out a mortise well? What is basic usage of chisel for woodwork in your country?

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