ガスコンロのあとは 炊飯器

このところ、あれやこれやの電気製品が壊れて、買い替えを余儀なくされているわが家。壊れてと言うより、どれも10年以上使ってきたことを思うと、寿命なのかも知れません。この製品の想定寿命は何年です•••と書いている取扱説明書は、見たことがありませんが。炊飯器もそんな買い替えリストに入ってしまいました。

炊飯器を買うときに考慮するのは?

最近の家電製品の話しは構造や機能から入ることが多いように感じているのですが、私にはちょっとピンとこないことがよくあります。炊飯器を選ぶときにも、内釜の構造とか、熱伝導率とか・・・。お米に限らず、火力が強ければ料理はおいしく作れそうかな?と漠然と感じることはありますが、遠赤外線だから・・・などと説明されてもよく分からないというのが正直なところ。遠赤外線じゃなければどうなんだろうと考えたりすると、何か違うところを見ている、そんな気がしてしまいます。実際、炊飯器を選ぶときに考えていたことは

  • 炊飯の容量: 3合炊きか5合炊きか、あるいは1升炊きかなど
  • 炊飯、保温、予約などの機能と操作性
  • 炊飯器そのもののサイズや重さ
  • 毎日の手入れのしやすさ、扱いやすさ

のような点ではなかったかと思います。

そして頭の隅でちょっと思ったのは、たとえば

「ササニシキが大好きだったとしたら、どの炊飯器ならササニシキをいちばんおいしく炊き上げてくれるだろう。そんな情報があったら面白いだろうな」ということでした。

たぶん、私たち素人の、選ぶ側の視点はそんなところにあるような気がしたのです。

最近では、パン焼きの機能を持った炊飯器というものもあるようですが、結果的にわが家では、頻度高く炊く炊飯の容量と手入れがしやすそうかなものをという点を重点に、選んだのは5.5合炊きのタイガーIH炊飯ジャー 炊きたてになったのでした。

選択肢 - 発熱方式

IHはそもそも何の意味なのか。これは、いくつかある加熱方式のひとつで、Induction Heating(電磁誘導加熱)の頭文字です。

お米といえば、その昔は大きく、重い木製の蓋がついた鉄釜で炊いていたもの。あの美味しさを、かまどのない家に住む私たちでも再現できるようにと工夫してくれているのが炊飯器ですね。お米の味を引き出すのはきっと炊くときの火力、IHも、「初めちょろちょろ、中ぱっぱ・・・」と言われた火加減もいっしょに再現しようと開発されてきたわけです。

IH炊飯器 電磁力で内釜全体を発熱させ、むらなく、一気に加熱する方式を採用している炊飯器です。この加熱効果をもっと高めようというのが圧力IHでしょうか。
マイコン炊飯器 ヒーターが内釜の底にあって、釜を下から加熱するのがマイコン炊飯器です。熱量はIHや圧力IHより低く、炊飯にかかる時間も若干長いように感じますが、1人住まいで3合以上のお米を炊くことが少ないような場合には、炊飯器自体の価格が低いこともあり、このタイプのメリットのように思います。
ガス炊飯器 わが家でも使っていたガス炊飯器は、火力の強さがいちばんのメリットだと思います。その威力は、昔のかまどで炊いたご飯の美味しさに近づけるもののように感じていますが、同じお米でも火力の違いが味に出るということを確認できると思います。
選択肢 - 内釜

炊飯器を選ぶとき、なんとなく気になったのが内釜。技術的な判断などつくわけもないように思いながら、どんな素材のどんな釜がいいのだろうと考えていました。

炭素釜とか、鉄製の釜とか、ほんとうにいろいろな素材があります。多層構造の釜にいたっては鉄やらアルミニウム、ステンレスと組み合わせもさまざまです。鉄は昔からある釜を思い出しても、おいしいお米が食べられるように感じますね。IH炊飯器の場合は、IH、つまり電磁で発熱するのですから電気が通りやすい素材ほど発熱性が高くなります。その意味で素材を比べてみれば、例えば、炭素釜の方がアルミ釜より発熱が得意、ということになるでしょうか。

ただ、お米を美味しく炊くのはもちろんですが、保温もしようとすれば、発熱のしやすさのほかにも、熱の伝わりやすさ、そして保温性など、素材に求められる性質ももう少し複雑になります。つまりは炊飯器に必要な、熱に関する性能がいろいろあって、素材にはそれぞれの特性がある。しかも、求められる性能をいっきょに実現できる素材がないのですね。だからメーカーはいろいろ工夫している、その結果が内釜のバリエーションになるということなのです。

例えば土鍋釜。土鍋は煮込んだ具がさめにくく、あつあつの美味しさを長く楽しめます。さめにくいということは単純に言えば温かくなりにくい、つまり熱が伝わりにくいということ。温めるにはより大きな火力が必要になりそうだということが想像できると思います。家電製品であれば目をむくほどに電気をくうということはないかと思いますが、内釜選びで経済性にこだわるとしたら確かめてみる必要がありそうです。より小型、より安価な炊飯器が多いマイコン型では、アルミ製の釜が使われていることが多いようです。土鍋と同じようにさめにくい部類の素材ですから、保温性能には優れているととらえればよいでしょうか。

わが家で選んだのはステンレス・銅・アルミニウムの多層型遠赤釜を使っているという、5.5合炊きのもの。わが家は3合を炊くことが多いのですが、一回り多めを炊き上げる火力が文字どおり炊きたてのおいしさを出してくれるかな?という、素人発想をしたわけです。さて、その効果はあるでしょうか?

選択肢 - 使い勝手

おいしさや経済性のためには、素材や釜の構造など知っておくのも良いのかも知れませんが、普段お米を炊く、予約をセットする、そうした操作面の使いやすさが選択肢としては第1優先かも知れません。
特に内釜のフッ素樹脂などによる焦げついたり、こびりついたりを防止するコーティング。これには長所短所がありますから、一概に良い悪いは言いにくいように思いますが、フッ素樹脂の短所を補うための特殊コーティングなどもあるようですから、もう少し勉強してみたいと思います。

使い勝手の第2は、やはり、内釜の取り出し・取り付けのしやすさ。本体の蓋の掃除のしやすさではないでしょうか。

タイガーIH炊飯ジャー 炊きたて - 私の気に入った点

for_blog_炊きたて_720その炊飯機能がバリエーション豊かな点、それが一番の購買動機になったように思います。

  • エコ炊き
  • 白米
  • 極うま
  • 早炊き
    白米(無洗米)を通常炊飯の2倍の時間をかけて炊く機能で、お米の甘みやうまみ、粘りを引き出してくれると説明されています
  • 炊込み
  • おこわ
  • おかゆ(全がゆ、5分がゆ)
  • 雑穀
  • 玄米
  • 玄米GABA
    玄米をやわらかく食べやすく炊いてくれると説明されています
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お米をおいしく炊くため、炊飯器任せにできないのは、お米の選び方や保管の仕方、準備の仕方など注意点は意外と多いですね。そうしたお米に対する認識は、この製品のマニュアルを読むことであらためられました。

最近はパンを好んで食べられる方の割合がとても増えていると言われているようですが、わが家もその例に漏れず、よくパンを食べる方だと思います。ただ、まだご飯食の割合が高いでしょうか。血糖値をぐっと高めてくれる元気のもとがパン食ならば、ご飯食は、長年食べなれた、いつもの栄養元というところ。おかずのバリエーションなども含めて、わが家の場合はご飯食中心だと思います。

まだ試していない機能も含め、新しく手にした炊飯器で、どんなご飯食が楽しめるでしょう。それが楽しみです。

 

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