表紙のデザインも新しくなって

人工知能を教えてくれる本の中で、人の人格とか個性、あるいは使命のようなものを感じるとは想像もしていませんでした。

人の反対側にある存在 - そんなニュアンスを感じることのある人工知能だけれど、勝手に、「人が人のために研究し、開発しているもの」と思いたがっているところが私にはあるのですが、それはそれは示唆に富んだ一節に出会ったと思っているのです。

人間は社交性を持った生き物である。ひとりでは生きていけない。一人ひとりの脳では、ものごとの特徴表現が次々に学習されているが、人間社会は、こうした個体がまとまって社会を作っている。その意味を人工知能の観点から考えるとどうなるだろうか。

(中略)

そう考えると、人間の社会がやっていることは、現実世界のものごとの特徴量や概念をとらえる作業を、社会の中で生きる人たち全員が、お互いにコミュニケーションをとることによって、共同して行っていると考えることもできる。
出典:松尾 豊氏著・「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

これは、この著書の「人工知能は人間を超えるか - ディープラーニングの先にあるもの」と題された章、その「 知能の社会的意義」で語られているこの言葉です。

人工知能の昔と今、原理をたどる章のあと、私はこの一節に出会って、人工知能と自分の関係がすとんと胸に落ちてくれた - そんな感覚を味わいました。

スポンサードリンク
  • 人工知能って何だろう
  • これからの世の中にどんな存在になっていくだろう、なってもらうことができるだろう
  • 人工知能って私たちの敵なのだろうか、味方になってくれるのだろうか

そんなふうに、さまざまにめぐらしていたことがすべてつながって見えた… そんな感じです。

最初は、ゆっくり、噛み砕くようにしながらでないと理解できないかも知れないなと感じさせるかも知れません。けれど、人工知能の歴史や原理、同時に人工知能がどこへ向かおうとしているのかを分かりやすく説いてくれますから、途中でやめることができないというくらい、むずかしさも愉しんで読み進めることができるのです!

自分はどうすればデジタルの世界とうまく付き合っていけるだろうか、そんな疑問にも答えが出そうです。