スポンサードリンク

なぜ今、「不都合な真実」なのか?
それは、その続編が発表されたからにほかなりません。

10年前の初版、あるいはDVDが発表されたときに教えられたことはあの時のままでいるわけではない!? それをもう一度確認してみないといけないような気がするのです。

アジアに脈々と連なるヒマラヤ山脈には、世界最高峰のエベレスト山をはじめ、高さで世界14位までに入る山がすべてここに集中しています。
チベット平原にあるヒマラヤ氷河は、温暖化の影響を最も受けている氷河の1つです。ヒマラヤにはアルプスの100倍以上の氷があります。アジアには、この平原を水源とする7つの河川系があって、世界の人口の40%が飲み水の半分以上をここから得ています。
世界が思い切って、そしてできるだけ速く行動しないかぎり、これらの氷河は姿を消してしまうでしょう。今後50年のうちに、26億もの人々が、深刻な飲み水不足に直面することになってしまうかもしれません。

出典:アル・ゴア 著/枝廣 淳子 訳・「不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機

 

この著書が出版されたのが2007年6月。
今年が2017年ですからちょうど10年経っていることになりますね - つまり、この言葉のとおりだとすれば、その危機の時まで残り40年。

「世界が思い切って、そしてできるだけ速く行動」しはじめる最終期限はいつごろなのだろう? 「深刻な飲み水不足に直面」 しないですむようにするには…
そんな思いにかられます。

作物がすくすくと育つためには、土壌に水分が必要です。しかし気温が上昇すると、土は乾いてしまいます。私たちがこれまでと同じように大気中に二酸化炭素を排出し続けると、50年もしないうちに、米国の膨大な農地がからからに乾いてしまうでしょう。

私がはじめてドイツへ渡ったとき、ようやく話せるようになったドイツ語で話した話題が「オゾン層」、あるいは「オゾンホール」のことでした。
実に 1980年のことでした。

みんなも知っているドイツ南部のSchwarzwald(シュバルツバルト=黒い森)を酸性雨から守るにはどうすればいいだろうという話題をテレビや新聞で見たり読んだりすることがない! と感じるほどでした。

その後、アメリカのカリフォルニア州が排出ガスの規制を強めるだけでなく、販売するクルマは低公害車でなくてはいけないというLow Emission Vehicle Regulations (LEV) (低公害車導入プログラム)を導入したのが1990年。

自動車のマニュアルや整備要領書の翻訳に関わっていた私は、関連した技術情報や報告書などたくさんの関連資料をアメリカ向けに、あるいはヨーロッパ向けに翻訳したものでした。

もう少し戻って見ると、日本のメーカー HONDA がCVCCエンジンを搭載したCIVICを発表したのが1970年代の初めですから、その頃の環境への意識からカウントするとすればもう優に40年を超える時間が経っているわけです。

私は翻訳という仕事を通して自動車業界を見てきた分、環境保護の問題と自動車技術 - それも排出ガスの制御技術に長いこと関心を持っているのですが…

これまで経過している時間を考慮してなのかどうかは分かりませんが、フランスとイギリスはガソリンとディーゼル、どちらのタイプのクルマも新車としては2040年から売れなくすると決め、ドイツの連邦参議院では2030年までに内燃エンジンを積んだ新車を販売させないように求める決議案が可決されといいます。

この著書「」で示されている50年後が2007年からの起算だとすればその期限は2057年。フランス、イギリス、ドイツが法律で自動車のタイプを規制しようとするのが2030年、あるいは2040年だとすれば、残り27年、そして17年。

 

東京モーターショー2017が掲げていた BEYOND THE MOTOR. がどこへ行こうとしているのか。数年前、合言葉のように使われていた Sustainability がどうなってしまったのか - そんな思いを持ちながら会場を見まわしたのも、自動車という製品が環境保護と背中合わせのところを走っているという感覚があるからのように感じます。

 

もちろん、環境問題=自動車というだけでは足りません。

こうしてブログを書いている環境は電気があるからこそで、その電気が何をエネルギーとしてどうやって作られているかも意識にあります。
化石燃料を燃やさずにエネルギーを手にするには原子力!? という話しは 飛躍しすぎじゃないのか?! とも感じています。

ただ、その話しはさておいても、電気があまりに生活に溶け込んでいるものですから、自分に何ができるだろう? という発想もなかなか持ちにくいようにも思うです。

たとえば、普段の通勤に電気を使っています - JRをはじめとする輸送機関のエネルギーは電気ですし - 自動改札も切符売り場も階段をサポートしてくれるエスカレーターもエレベーターも電気で動いている。あまりにあたり前すぎて、その電気が何を燃やして作られているのかなんて想像もしていないですよね。

だから、この著書に語られているのはみな 「不都合な真実」 なんだと思うのです。

 

これからは、ハイブリッド車さえ飛び越して? 電気自動車への流れが強くなるのだろうか? そんなふうに感じます。

スポンサードリンク

今は1回のフル充電で何km走れるか - 航続距離 - が取り上げられることが多いように思いますが、これからは

  • フル充電にかかる時間数とか
  • そのためにかかる電気代がいくらなのか

と言った話題が増えるのかも知れません。

そして心配なのは、ますます電気への依存が高まる・深まるということ。やはり、「電気がどこからくるのか?」 が分からないわけにはいかないと感じるのです。