モレスキンノート & ユビキタス・キャプチャ - 組み合わせの基本を知る

モレスキンノート - 書くために買う? 買ってから書き方を考える??

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カチッとしたカバーとその手ごたえがとても印象的なモレスキンノート。

そのままスケッチブックとして使うことしか思い浮かばない - これはデザイナーのためのものだね! と感じる 29.7×42cm(A3)の最大サイズから、どんな使い道があるだろう?? と考えてしまう手のひらサイズ 6.5×10.5cm の Extra Small まで、バリエーションの多さもみんなに選ばれる理由かも知れませんね。

ユビキタス・キャプチャに挑戦しようと思うならモレスキン!? … とか、
モレスキンノートを買ったからノートの使い方をもっと上達させたいと考える人がいる?! … とか、
ノートの方が書くことを求めたり、書き方をリードしているようにさえ感じるのですから、ちょっとびっくりですね^^;

ただ、より良い日本語を書きたい… とか、読みやすい日本語というのはどういうものだろう? … ということを考え続けている私にとっては、自分を知る方法とも、頭の中を整理する方法とも言われているユビキタス・キャプチャは「実践あるのみ(実践して、その意味を確認したい)」なもののひとつです。

GTPとユビキタス・キャプチャ

一時期、製造も販売も中止されていたモレスキンノートが復刻されたのが1997年。
そして、デビッド・アレン氏が “Getting Things Done” という著書(今の私たちがよく目にする GTD という略語のオリジナル)(日本語版「仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法」) を発表したのが2000年代に入って間もなく。

そして、GTD のツールのひとつにも挙げられるようになっていた Evernote が日本でのサービスを開始したのが 2010年の春といいますから、今私たちが「ユビキタス・キャプチャ」と呼んでいる記録方式の考え方や環境やツールがずいぶん昔からあるものだということが分かります。

MEMO:
2000年をはさんだ前後5年(延べ、およそ10年ほど)という期間。私が仕事してきた翻訳の周りの世界は、「デジタル化」をいかに進めるか ということに全力を傾けてきたように感じます。
私が今、今さらのように GTD を確認しているのもそれが理由だったなと思うのです。

そして、Wikipedia の情報を読んでみれば、GTDそのものは

心理的な負担を減らしながら個人の生産性を上げることを主眼とし、簡単な5つのステップを実行することによって成し遂げたいことを現実にするメソッドである。基本はなすべき仕事のリストを何かに記録しておくことで、頭の中からなすべき仕事のことを追い出すことである。

出典:Wikipedia・「Getting Things Done

と説明されていますから、GTD と ユビキタス・キャプチャを結びつけて捉えるとしても、片や目的であり、片や(その目的を果たすための)ツール・手段だということも分かってきます。

ノートと手帳の使い分けがイメージできると、ユビキタス・キャプチャもレベルアップ

それにしても、ユビキタス・キャプチャというのは私たちの、特に脳の働きとか脳の本来の機能に挑戦するような活動だなと感じます。

“ストレスなく生産性を高め、仕事を成し遂げる” ために、私たちは自分の脳が自然と廃棄しようとする記憶や考えまで文字にしなくてはいけないのだろうか?? と。
そもそも私たちが求めている - あるいは、会社(経営者)が求めている生産性とか収益性というのはどういうモノなんだろう?? と。

そして、この “(そのままにしていれば)自分の脳は自然と廃棄してしまうだろうというもの” と、私たち自身が “忘れないようにと感じるもの” の差がノートと手帳の違いなんだなということが分かってきます。

ノートというと、古くは学校で利用する国語や算数のノート、仕事で使う打ち合わせ用のノートや資格試験の勉強ノート、あるいは家計簿や育児記録などとして使うノートを連想すると思います。
学んだことや記録をすべて覚えているわけにはいきませんので、こうしたノートにはあとで思い出せるように、ポイントのみを記録しておきます。あくまで学んだことをメモすることで、記憶をサポートすることが目的です。

しかし、モレスキンノートを一歩進めて利用すると、いわゆる「手帳」としての使い方が強く意識されるようになってきます。

出典:堀 正武 氏 / 中牟田 洋子 氏 共著・
モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方

語られている内容を私の言葉で意訳してみると

  • 断片的で、そのときにはつながりや情報としての意味や価値が分からないこともあるものを捕まえておくのが手帳
  • 仕事や勉強などで必要となる知識や情報を忘れないようにまとめておく - 記憶の保存版 - がノート

だということになるでしょう。

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そして、その手帳の部分とノートの部分を文字にして紙の上に残すのが、ユビキタス・キャプチャだということになりそうです。

授業で先生の話しを書き、黒板に書かれたことを写してくるのが手帳の部分。
その手帳の内容を再確認しながら、タグを付けたり色で識別したり - 復習 - するのがノートの部分というわけです。

日常生活の自然な時間の流れの中、起こることに自然に対応している私たちの意識。
それに対して「これは書き残しておこう」という意識を働かせる - 精神的には二重の生活を送るのがユビキタス・キャプチのはじめの一歩というということになりそうですが… うまくいくでしょうか??^^;

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