お父さんひとりひとりに生きている - 『父親力』

「子育て」ではなく、「親として成長する」と考えられるか

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子育ては女性 - 母親 - だけのものではない?!
それをごく自然に受け入れられる男性なら、結婚生活を充実させ、仕事に力を発揮するための ”その1” として、自分を確認することをはじめてみませんか?

父親であるないに関わらず、自分であることからはじめよう - 子どもが胸に夢を描き、生き生きと生きてゆける父親になろう - そのためにも子どもをあるがままに受け止めてやれる父親になろう。それが、父親としての自分の幸せにつながるはずだから・・・。
そんな、私たち男性が自分自身を見つめ直すきっかけとなる1冊を紹介したいのです。

どんな父親が父親らしいのかというような答えを求めることはできないけれど、自分はどんな父親になりたいと思うか、そのためにどんなことができそうか - そうやって自分を見つめ直すためのスタートラインに立つ、そのきっかけになる著書は、橘田 亮一さんの 『父親力』 (Clover出版)です。

子どもは親が作り上げた世界の中で生きています。その中で起こること全てが、子どもにとっては現実であり、日常であり、普通のことなのです。

(中略)

ですから、「あなたにとって正しいか・正しくないか」が子どもの判断基準となり、あなたが伝える言葉が、子どもにとっての行動規範となるのです。

子どもの夢をかなえたいと思うのであれば、あなた自身がそれに見合った考え方をしている必要があります。時には今まで正しいと思っていたことと逆の考え方をしなければならないかもしれません。子どもを変えるのではなく、あなたが変わらなければならないこともあるでしょう。子どもの夢をかなえるためにあなた自身がリセットしなければならない考え方はなんでしょうか。是非あなた自身の考え方の棚卸と断捨離・整理整頓をしてみてください。

世のお父さんたちは、「子どもは親の背中を見て育つ」ということを身を持って知っていますね。
そして、子どもの夢をかなえるのは父親ではなく、子ども本人だということもよく知っています。父親にできるのは、子どもと一緒に考え、歩くことだと。
そして、子どものためになるリードができているだろうかという反省や自戒の念を忘れることはないですね。そして、

父親となった自分が変わらなければならないことがあるとすれば - それは、”変われるとき” とは別なのだということも経験しているかも知れません。

『父親力』 と題されていますがここで語られているのはきっと、父親像というよりは、人間像と言ったほうが分かりやすいでしょう。「父親とは」というノウハウを求めないで、どんな父親の例が描かれているだろうという視点で読んでみるといいように思います。そして、自分との違いがはっきりと見えたら、それが自分が求める父親像だと思うのです。その答えは実は、自分の中にあると。

自分自身を浮き彫りにするためのひな形という意味で、とても分かりやすいものだと思います。

同じように、こんな一節を挙げることもできるでしょう。

・・・お母さんの愛情というのは、子どもを後ろで守る型の愛情です。背後から子どもたちを包み込むような「やすらぎ型」の愛情、これは残念ながら父親にはできません。

一方でお父さんの愛情というのは外敵から子どもと母親を守る様な「盾型の愛情」、つまり外から入ってくるものを選別・処理するような守り方をするのが父親型の愛情です。

ですからまずは、お父さん自身が前衛に立って、子どもの視野を作っていかなければなりません。

お父さんに限らず、今の男性は、職場や家庭という違いを超えて、互いに認め合うのが人間関係の基本だとうことを知っていますね。「母親の」という一般論ではなく、「妻の」子どもに対する愛情はどのようなものかという視点から始めるべきだということが分かっています。

父親だからこうすべき・・・と言われることに不自然さを感じるように、母親だからあああるべきと決めつけてかかるのは良いことではないと分かっています。

妻や子どもを守るという本脳のような感覚はあっても、子どもをサポートすることはコントロールすることではないと分かっています。

自分を浮き彫りするためのひな形として・・・を言葉を変えて言うならば、自己啓発のひとつのヒントとしてと言えるかも知れません。

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子どもに限らず、妻に限らず、あるいは職場の後輩、先輩、上司に対しても、今の自分はこれで良いのだろうか - そんな見直しが必要だと感じたら、きっと強い気づきを与えてくれるでしょう。

これから結婚したり、子どもが生まれるとしたら、どんな自分になれるだろうと思いを馳せるときに、自分だけの自分ではないのだという示唆を与えてくれることでしょう。

『父親力』 - 実はそれは、自分を見つけようというモチベーションなのだと教えてくれる著書です。この著書に触れてみると、自分のこうありたいという思いも、たとえば子どもに対してこうしてやりたいという思いも、自分の力で自然とつかむことができるだろうと思うのです。

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